複数の名を持つ者よ - 日記 20231125
わたしが今年、一番多く呼ばれた名前は、たぶん本名ではない。1店舗目か2店舗目のファッションヘルスの源氏名だろう。
大学を卒業して会社に入社して、人間関係はびっくりするほど小さくなって。名字で呼ばれるのは、同じ部署の同期か先輩から、1日に2~3回だけ。
大学で友達に呼ばれていた愛称は「LINEの登録名だなあ」と思うだけの文字列に成り下がってしまった。
今年所属した店舗は2店舗、体験入店をした店舗はもういくつか。体験入店のその日だけの名前でも、結構反応できるものだ。
学校に行けなかったころ、インターネットに縋っていたからだろうか。それとも、目の前の男性が女体に向けて投げた音のかたまりを、女体がキャッチするようなシステムが搭載されているんだろうか。
わたしは、源氏名にこだわりがない。自分で考えると、好きなアイドルや声優の名前にしてしまいそうで、それが身バレの一因になってしまいそうで。潜在意識を切り離すのが、難しい。
だから、スタッフさんにいくつか提案してもらうようにしている。スタッフさんはわたしの雰囲気を見て、大人しそうな、儚そうな名前をつける。
わたしの顔、やっぱり地味って思われているんだろうなあ。痛感する。
もしかして、どんな美容師さんもわたしと雑談をしてくれないのは、この地味で大人しそうな顔のせいなんだろうか。
いや、別にいいんだけど。
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