#18 「大豆田とわ子」という存在に救われるハナシ
「大豆田とわ子と三人の元夫」というドラマをご存じでしょうか。
2021年にフジテレビで放送された坂元裕二・脚本のドラマです。
こちらの脚本家の坂元さん、『東京ラブストーリー』で一躍脚光を浴び、数々の有名作品を世に送り出したものの「テレビ界が嫌になった」という理由で一度、テレビ業界から離れていたそう。
復帰後は『Mother』『最高の離婚』『カルテット』などなど多くのヒット作を世に送り出しています。
坂元ドラマはセリフと空気感が独特のものが多く、わたしはなんと言ってもコメディ推し。
「最高の離婚」「カルテット」はかなりハマったのですが、ただ笑えるだけじゃなく、哲学的で考えさせられる台詞が多いのが特徴!
今日はその中でもイチオシの「大豆田とわ子と三人の元夫」わたし的推しポイントについて解説していきたいと思います!
働く母としても共感する部分が多いんですよね~!
まずは簡単なあらすじ。
大豆田とわ子は3回の離婚歴があり、1人の娘がいます。
建設会社で腕の立つ設計士だったようなのですが、社長へ昇進してしまったがゆえに心労が絶えないようです。
とわ子を中心に、娘の唄、3人の元夫、超自由人かごめ、おちゃらけパパ、パパが大好き義理の母、etc...
そんな、個性豊かな面々との関係性が描かれています。
新しい出会いもあったりなかったり。途中から出てきたオダジョーも、斎藤工もいい仕事してました!笑
伊藤沙莉ちゃんのナレーションもいいんですよね〜!!!
とわ子の魅力
松たか子演じる「とわ子」はどんなときも淡々としています。
ちょっと抜けているの?!と思うくらい。
3人の元夫が家に押しかけてきて、ああだこうだと話しているシーンがあるのですが、
ナレーション「とわ子にはこう聞こえています。(ひよこの音声)」っていうシーンなんて、最高でしたね!
THE気にしない精神。
いや、それ、メンタル的にめっちゃきついじゃん!?って思うことも、常に淡々としている。
「そっか、そっか。」っていう包容力に、みんなが甘えてしまうし、惹かれてしまいます。おそらく本人はそんなつもりはさらさらないのだけど。
何か壁にぶつかっても、暗くないし、でも別に明るくもない。ただただニュートラル。
ポジティブなキラキラ人間でもないし、不器用なので、苦笑いでごまかしたり、愚痴を言ったりする人間味もあったりして。
一生懸命なんだけど、深刻じゃない。大きい問題にしない。
そのリアルな人間性に観ている側も、惹かれるんだと思います。
なんといっても台詞がいい!
坂元ドラマならでは、名言の多いドラマです。
わたしが特に印象に残っているのは、奥にしまい込んでいた古い段ボールの中から、自分の幼少期の書初めが出てくる。
そこに書かれていた「一匹オオカミ」という言葉をみて娘の唄ちゃんが放った一言には、笑った。(最終話)
親子の関係性がいい!
高校生の唄ちゃんは難しいお年頃。
ただ、元夫たちに対してはなぜかものすごく寛容。(そのギャップもいい)
「とわ子と唄、どっちが親なのよ!」なんて笑っちゃうシーンもあったりしますが、やっぱりまだまだ未熟な一面もあって、ダメ男に引っかかる唄ちゃんをなんとか救おうとするとわ子の話も面白かったですね。
とわ子も母親として彼氏に媚び売ってがんばるんだけど、結局うまくいかなかったりして。
そんな状況もコミカルに淡々と描かれていて見ていて楽しい。
足りない部分を親子で補って、お互いに支え合って生きている感じが、なんか胸にくるものがありました。
何と言ってもおしゃれ!
オフィス空間も、衣装も、自宅のインテリアもおしゃれすぎるんです。
ビジネススタイルのとわ子
爽やかなとわ子
大人なとわ子
おしゃれなおじさん達
おしゃれなしんしん(サイコパス)
かわいい唄ちゃんとカジュアルとわ子
決まりすぎオダジョー
いつも英字新聞のシャツの人
憧れるくらいのおしゃハウス(詳しくはドラマでチェック!)
エンディングが素晴らしい!
このドラマの魅力の1つは何と言ってもエンディング。
このエンディング見てる?飛ばしてない?!
陰影と、表情と、音楽と・・・めちゃくちゃかっこいい!!
鳥肌が立ちますよ。
もし飛ばしてた方は絶対に見てほしいです。
見て損はないこのドラマ!
NetflixでもAmazon Prime Videoでも配信されていますのでチェックしてみてください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?