#79 自分のやりたいことがない理由を家族のせいにしていないか・中編
前編はこちらからお読みいただけます。
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仕事を半ば強制的に切り上げ、子どものお迎えに行きます。
まだ1歳にもなりませんので帰ってからのほうが大変で、毎日仕事を終えてから気合いを入れ直します。
今までは仕事に100%コミットできましたが、それでは育児がままならない。
仕事も育児も中途半端な気がしていました。
仕事にフルコミットできないことを会社もわかった上での采配はとても物足りなかったけど、自分にはもう無理なんだろうなあ~と思っていました。
夜間授乳や夜泣きによる寝不足。離乳食と大人の食事と別につくって、赤ちゃんではなく、母親のほうが舟をこぎながら食べさせ、そこからワンオペお風呂。めちゃくちゃ大変なのに誰も見てないし、ほめてもらえない~。
「せめて旦那さんがあと1時間でも早く帰ってきてくれれば…」と思わなくもなかったですが、人って叶わない願いはそもそもしないもの。SNSでつながったママ友と励ましあい、工夫をして毎日を乗り切っていました。
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育児で戦って、仕事をしながら休むサイクルになってきました。仕事と育児では使う筋肉がちがうからだと思います。仕事のほうが鍛えられていて楽なので必然的にそうなりました。
ママさんの多い会社だったので気持ちを汲んでくれる部分は多かったですしパワハラもなかったです。
それでも、悔しい思いもしたし、男性が羨ましかったし、子どもの風邪はすぐうつるけどなかなか治らないし、なんだか、1つ1つは全然たいしたことじゃないけど、ほこりのように積もり積もって、いつの間にか重くのしかかっている。
この状況が変えられないのであれば、自分が変わるしかないんだろうな〜といろいろ考えていました。
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復帰して9カ月、またもや異動に。
正直まったく興味のない部署だったのですが、単調な育児と比べてあたらしい仕事は刺激的で夢中になり、周りが引くくらい頑張りました。
自分ができることはぜんぶやり切り、学べるところも吸収したところで、やっぱりこれからどうしようかと考えるようになりました。
「わたしずっとここにいていいのかな?
このまま自分が選んでいない仕事をやり続けていくのかな。
自分の頭で考えて行動することのできない大人になっていないかな。」
と、そのときものすごい不安と焦りに襲われました。
リクルートの知人から「エージェントに話だけでも聞いてもらったらどう?」と言われたのをきっかけに、エージェントに話を聞いてもらいました。
無料相談というやつ。きっとそういう人が多い時期だったのでしょう。相手のうんざりしている様子が電話越しに伝わってきました。
「子育て中で、時短勤務で、リモートワークで、今の職種ではない仕事がしたい」と言うと、オブラートに包んでくれたけど「そんなところないですよ」って言われたので「そうですよね」で終了してしまいました。
とはいえ、今の部署でやり過ごす?いやちがうなあ。でも保育園に預けるためには働かないといけない…転職は無理だろうということで八方ふさがりになってしまいました。
つづく
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