見出し画像

#50 裏方のわたしカッコいいかも|縁の下の力持ちエピソード

「裏方のわたし、カッコいい」

はじめてそう思ったのは小学生のときだった。

授業でリコーダーの発表会があり、グループごとに順番に演奏していくにあたって途中で配置替えのためにピアノを「ささっと動かす担当」になった。

ピアノを運びながら「生きがいめいたもの」を感じたのを今でも覚えてる。

みんなが見ている舞台を、実は影で支えている黒幕のような…

役割が裏方だろうが縁の下だろうが、人生の主人公は自分なのですけどね。

これは忍者

人前に出ることが苦手なのになぜか人前に出る機会が多いのよ〜

なんて話もちょくちょく聞くが、実はわたしもそうで。

去年まで某大手ブランドのバックオフィスで10年働いていたのだが、プレゼンも苦手、役員会も苦手。

お膳立てしてくれる上司陣に「だから…出たくないんですってば!!」と、半ばキレ気味に何度言ったことか。笑

これを友人に相談したところ「あなたを立ててくれる、いい上司じゃないか」と言われ、たしかにその通りだなと今は思う。

わたしは裏方(🥷)の職種にも関わらず、なぜか会社の偉い人たちが集まるところで、小上がりのステージでイヤホン型のマイクをつけ、スティーブジョブズさながらの舞台の上で、あわあわとプレゼンをする機会に恵まれた。

黒タートル

いまでも「なぜわたしだったのか?」と思う。

それがなぜか毎年のようにあった。

プレゼン前は1ヶ月前から緊張して、ご飯が喉をとおらず一時的に痩せた。何度も何度もプレゼン資料とパワポのノート部分を見直した。


その後、バイヤーになってからは登壇回数が増えてしまった。

自信をもてるよう、サンプルに身を包み、ブランドイメージピースみたいなコテコテの革ジャンを着て登壇したこともあったが、私自身が服に着られていることは明らかだった。

着られる人


親会社の担当者・取引先・取引先の親会社の担当者が集まる首脳会談のような場でなぜかプレゼンすることになったこともあった。しかも英語で。イタリア人の社長が横に座っていた。

胃が痛かった

舞台に出たこともある。バレエとか、劇とか。
でも発表会でアドレナリンが出たことは一度もない。

劇では主役をやったこともあった。けど終わった後に下級生から声をかけられ、もうやめよう、と思って翌年は美術をやった。

わたしは根っから、舞台袖で見守るとか、陰で支えるとかそういうのに燃えるタイプ。

それなのにみんなの前でインストラクションをするヨガインストラクターになったのはなぜだろう。「人前に出るのが苦手だからやめたい」とコーチにこぼしたこともある。

左右をよく間違える

開業してみてわかったことがある。

そんな内向的な性格もあいまって、わたしは自分で生み出した商品よりも、人の商品を全力で改善し拡散し応援することにかなり燃える

メラメラ

それでも、自分の事業であるヨガスタジオもゆる〜くではあるが続いている。これはひとえにお客様のおかげだ。生徒数も片手に収まる人数だけど、わたしはそれで満足しているし、あんまり大きくしようという欲を実は持っていない。

なのに、人の事業はもっともっと大きくしたいと思う。

いまサポートしている事業は全力でコミットしていて、ライティングにかかわることは全部やらせてもらっている。

そんなクライアントさんと出会えたのは本当に偶然(の奇跡?)だった。

ヨガインストラクターでビジネスやるならホームページがいる。

でもブログでも稼ぎたいからWordPressのブログも開設したい(書くことが好きで、それで収入を得るためにはアフィリエイトしかないと思ったのだ)

そう思っていた折に、インストラクターの開業サポート&ホームページ制作(ブログも開設してくれる!)のイエデスタさんに出会った。もちろんGoogle上で。

ピン!ときたら飛びつくわたしにしては、めずらしく熟考した。まだ会社員だったこともあり、「この人めっちゃ興味あるわぁ〜」にとどめた。

その後、円満退社に向かって動きだし、本格的に自分の事業を持つ必要性にかられてきた。

子どもを保育園に預けなければいけないから、すぐにでも開業届を出さないといけない。なので自分の将来を熟考する余地はなく、ヨガインストラクターになろうと決めた。

でも子供のアレコレに対応するためにも家で働きたかった。当時コロナもまだ落ちついていなかったし。

なもんで、ついにわたしはイエデスタさんにコンタクトをとった。

家でスタジオ、略してイエデスタというだけあって、インストラクターの自宅での開業ノウハウを持っているイエデスタさんと

3ヶ月間ホームページを一緒につくりながら、ヨガインストラクターとしての戦略も練っていたが…

それよりもなによりも
文章を書く楽しさや、自分がこんなにも書くことが好きなのか、ということを思い知らせてくれたのはイエデスタさんだった。

ホームページづくりが楽しくて、ホームページを作り終えたら一度燃え尽きてしまったくらいに。

わたしはコンテンツを作るのが好きなのかもしれない。ということに気づいた。

イエデスタさんみたいなお仕事って楽しそうだなぁ…と、うすらぼんやり思っていたところ、あれよあれよとイエデスタさんの事業を手伝うことになりもうすぐ1年が経つ。ご縁とは不思議なもの。

ゼロから生み出すタイプのイエデスタさんと、生まれたものを育てるのが得意なわたし。


そんなイエデスタさんがある日「本を出したいんすよねー」と言いだした。

え…本?

「菜々子さん手伝ってくれません?」

ということで、あれよあれよと本ができた。

…なんてことなく!

子どもをほったらかして、1日9時間以上推敲していた日もあった。

何度も何度も何度も何度も読み直した、愛と汗の結晶だ。

イエデスタさんのお人柄もあり、Kindle版は3日間で100ダウンロードをヒューンと越えた。

わたしのInstagramでも告知したところ、いろんな人から「買ったよ〜」「読んだよ〜」というご感想をいただき

わたしはほんとうにほんとうに嬉しかった…

アドレナリンも出た

名声や承認への欲求はあたりまえのようにわたしにもあり、前に出る人の方が人を集めることができ、お金も集まりやすいのかもしれない…

だけどもだ・け・ど!

裏方の時の自分がいちばん輝いてるかもと、本気でそう思ったのだった。

ちょい読みできます↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?