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本当はずっと辛かったし、大好きだった

別にもうそこまで好きじゃないし
一緒にいたいとも思わない。
だから大丈夫
そうやって必死に前を向いてきた。

でも本当はまだ
全然大丈夫なんかじゃなかった。
あの人について無関心でいられるほど
執着心を手放すことは出来ていないし
SNSに載っている彼女関連の投稿を
冷静に見れる強さも持っていない。

本当はこの2か月強ずっとボロボロだった。
悲しかった、苦しかった、辛かった。
半年前の自分に戻れたらと何度も思った。
ただあの人のファンとして
”推し活”として彼と向き合い
繋がったりしていなかったあの頃に戻れたらと。


性懲りもなく昨日会いに行ってしまった。
今日が彼の誕生日なので、一瞬でも顔を見て
1日早いけどおめでとうと伝えられたらと。

ここ最近は会いに行くと毎回
私が時間を潰して彼の仕事が落ち着くのを待ち
2人の時間を取ってもらうことが多かった。
ただ翌日から彼女と3日間の誕生日旅行で
朝がかなり早いと言っていたし
お休み期間中の仕事の引継ぎもあるだろうから
今回は時間は取れないだろうと予想していた。

予想は的中。
それどころか昨日は彼は非常に忙しそうで
もはや1言も言葉を交わすことなく
私は家に帰った。
行かなければ良かったな、と思った。


帰り道、連絡がきていた。
”来てくれてありがとう
もう帰ってると思うけど
今日は普通に帰って大丈夫"
その連絡を見た瞬間
私の中の何かが切れてしまって
一気にメンタルが落ちた。

私は何をしているんだろうという自己嫌悪。
結婚しているくせに好きな人を作って
相手にも結婚前提で同棲している
彼女がいるのに関係を持って
その結果執着が手放せなくなって
誰にも言えず一人でもがいて苦しんで。

自業自得なので、傷ついているとしても
素直に今自分は傷ついていると認められず
必死に強がって虚勢をはって。
本当はもうボロボロなのに。


彼がインスタの親しい友達に私を入れて
彼女を載せたりするのが嫌だった。
私には見れないようにする配慮くらい
してくれたっていいじゃないかと。

だから私も親しい友達に彼を入れて
時には夫を匂わせるような投稿をした。
本当にくだらないし情けない。
アラサーの良い歳した人間が
4つも年下の人に何を張り合っているのか。
でももう、そういうくだらない事は辞める。



親しい友達から彼を外した。
私の投稿にいいねが来る度浮かれてしまうから
暫く投稿する時は親しい友達だけにして
彼の目に私が入らないように。
彼のアカウントは全てミュートした。
それでも私はわざわざアカウントまで飛んで
見てしまいそうな気はしているけれど。

Xも、彼の名前をミュートワードにした。
他のファンのポストを見て
気持ちが乱れることを防ぐために。
彼は私のアカウントをこっそり見ているから
更新も控えめにしておこう。



執着を手放すことさえ嫌だった。
彼を忘れたくなかった。
彼を好きでいたかった。
でももう、本当に進むための努力をする。

これ以上傷つきたくないし、期待したくない。
どうせいつかは離れなきゃいけない関係なら
早いうちに離れた方が楽だ。

大好きだった。
あの人懐っこさも、顔に全部出ちゃう幼さも
自信家に見えてすごく繊細なところも
正直頭が良くなくて浅はかなところも。
それからすごく努力家なところも。
全部全部、本当に好きだった。


もっと早く出会えていたら
一緒にいれたのにと彼は言った。
私はもし早く出会っていたとしても
一緒にはなれていなかったと思う。
私と彼は合わないところが多すぎる。

でもきっと、違うタイミングで
違う環境で出会っていたとしても
私は間違いなく好きになっていたよ。


私が距離を置いていることに気づいたら
追いかけてきてくれるだろうか、なんて
今はまだどうしようもないことを
考えてしまうけれど。
でもちゃんとそういう気持ちも
少しずつ消化していくから大丈夫。

さよなら、彼のことを好きだった時間。
さよなら、私の心の支えだった時間。
どうか少し先の私が
ちゃんと前を向いて笑っていますように。

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