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建築を学んだふたりで”結婚式”を考えたら、新しい"家"と"暮らし"がみえてきた


出会って10年、わたしたちは夫婦になりました。

はじめまして。守屋真一です。
芝浦工業大学大学院を修了し、組織設計事務所、建築テック系スタートアップを経て、今は建築設計やまちづくりといった領域で活動をしています。

そんな私ですが、昨年に大学時代の同期と結婚しました。

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青春時代を建築を学びながら共に過ごし、今もふたりとも建築に携わる仕事をしています。

そして2020年5月1日は1回目の結婚記念日。ちょうど節目なのでこの1年のことを振り返りつつ、この先のことをまとめてみることにしました。


夫婦ユニット「each I standard」をはじめました

ちょうど一年前。これからふたりで歩んでいくのにあわせて、ユニット名を考えました。二人組の建築家がよくつかっているイメージへの憧れもあり、今後ふたりの人生のコンセプトから名付けました。

「each I standard(イーチ・アイ・スタンダード)」
それぞれ(each)の自分(I)のスタンダード(standard)な暮らしを目指す。


ふたりの思い描く「スタンダードな暮らし」ってなんだ?

結婚をきっかけに自分の「暮らし」についてより深く考えることになりました。これまでは東京で暮らし、東京の会社に勤め、将来は実家に戻る、、、漠然とそんなイメージでいましたが、これを機に、一般的な暮らし方に捉われない自分たちの暮らしについて考えるようになりました。

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東京と地元にそれぞれ家があってもいい。そもそも家族だけではなく、もう少し広いコミュニティで過ごす暮らし方があってもいい。そんな気がしていました。
そして結婚式も、パッケージ化されたものにはまらなくてもいい。

型にはまらず、ふたりの「スタンダード」を考えていくことにしました。


私たちのスタンダードな結婚式を考えてみた

結婚式の冒頭はこの文章からはじめました。

結婚式は 私たちのこれまでの人生の中で 今の私たちを形づくる“何か”を共有してきた大切な人たちが集まる場です
そして この場での出会いを通じて 新たなコミュニティが生まれることを予感しています
私たちは この結婚をきっかけに生まれる新しいコミュニティを“家族圏”と呼びたいと思います(それは いま まさにこの場で誕生します)
そして この数時間の結婚式の後も これから続く未来にわたって家族圏の人々が集える場を作りたい

そんな時 守屋家に 今は空き家となっている母屋があることを思い出しました
「この母屋を改修し 家族圏のための“家”にしよう」

家族圏の人たちは 例えば 梅が旬の時期に集い 収穫や梅酒作りを楽しみながら近況の報告をしたり 新しい家族を紹介したり 夢を語り合ったり…

この“家”を作ることによって あるいは この“家”で起きる出来事によって様々なことが結ばれていく 

そんな素敵な未来を夢見て この“家”を “結びの家”と名付けることにしました

こんなことを考えて過ごしてきた半年間
本日 皆さまにお披露目できることを嬉しく思います

共に楽しんでいただけると幸いです

要約すると、

・結婚式を通じて家族の拡張である「家族圏」というコミュニティを定義。
・「家族圏」で暮らすための”家づくり”をはじめた。
・家づくりを通して自分たちのスタンダードな暮らしを考えてみた。

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家族を拡張した「家族圏」というコミュニティのあり方

結婚することで、親族や、お互いの友人などのコミュニティが一気に2倍になる感覚がありました。

そして、結婚式はその大切な人が一同に集う唯一無二の場。
しかし、それが1日のたった数時間での集いで終わってしまうことに無性に歯痒さを感じていました。

この結婚式のつながりは、その後の人生を共にできるコミュニティなのではないかと思い、「家族圏」という名前をつけることにしました。


つながりを継続させるための”家づくり”を考える

家族圏の人は、僕たち夫婦の大切な人の集まりだから、みんな仲良くなれると勝手に思っています(笑)
僕たちの結婚を機に、今まで交わることのなかった人同士が仲良くなっていく。そんな場をつくれないか。

そのとき、僕の実家にある空き家のことを思い出し、「家族圏の人同士が集える場」として”家づくり”をはじめました。

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そしてスタートした結婚式と家づくりの二重準備


自分たちでつくれるものは自分たちでつくる。身内でできるものがあればその関係の中でつくってみる。そんな思いからsemi-DIYな結婚式準備がはじまりました。

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1.ムービー製作
友人の映像ディレクターにお願いして、お互いのこれまでの人生を探るムービーを作成しました。全8箇所でロケ。

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2.「結びの家」の模型製作
世界堂で材料を買って模型作り。学生に戻ったかのような生活をしていました(笑)

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3.席次表
イラストでゲストの関係性を書いた席次表と結びの家の設計趣旨を入れ込んだ冊子。

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4.ウェルカムボード 兼 表札
ウッドブロックに印字した名札を集めると表札になる、ウェルカムボードを製作。

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5.フォトフレーム
以前ワークショップでお世話になったデザイナーさんに手伝ってもらって両親へのプレゼントを製作。

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6.髪飾り
母の手作りの髪飾り。着物の色にあわせて製作してもらいました。

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そんなこんなで準備を進め、ついに前日。
前夜は「結びの家」のプレゼン資料が終わらず深夜まで作業してました(笑)


そして迎えた結婚式当日

友人の酒蔵の日本酒で乾杯!

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あっという間に過ぎましたが人生で一番たのしい時間でした。


そして、ウェディングドレス+タキシード姿で「結びの家」と今後のふたりの暮らし方をプレゼンしました。

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ちなみに、二次会のコンセプトは「プレホームパーティー」
会場を「結びの家」の間取りに見立ててレイアウト。家に遊びにきてくれた友人を、新郎新婦がおもてなしをするスタイルで開催しました。


その後、家族圏向けマガジンを発行しました

結婚式がおわり落ち着いたころ、ふたりで「家族圏向けマガジン」をつくることにしました。結婚式のためにたくさんの人に協力してもらったこと、そして当日の思い出を1冊にまとめて年賀状がわりに送付しました。

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この冊子の反応で面白かったのが、

・当日こんな人がきていたのか〜
・ちょっとしか話せなかった人のことが分かっていいね!
・来年私もなにか連載を載せたい!
・広告枠欲しい(笑)

などなど。年賀状の拡張版くらいで思っていたけど、思いの外反響があって嬉しい限りでした。SNSやメディアを通じてグローバルに情報を伝える時代に、敢えてクローズドな情報を伝えることの可能性も感じました。


今後の展開

このGWに、実家のタケノコ狩りをするイベントを企画していました。地元の自然をみんなにも楽しんでもらい、みんなが「結びの家」に来てくれるきっかけになればと考えていました。残念ながら今年はコロナの影響で開催を断念しましたが、実家から送ってもらったタケノコで来年の予行練習をしておきました(笑)

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そして、この活動を発信するためにfacebookページを開設しました。

結びの家のこと、家族圏のこと、私たちの暮らしのことを「each I standard」の活動として発信していきたいと思います。

ご興味があればぜひチェックしてもらえたら嬉しいです!


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続。

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