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星空案内人になりました. 出雲・松江周辺で出前星空ガイドします. 詳しくは https…

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星空案内人になりました. 出雲・松江周辺で出前星空ガイドします. 詳しくは https://www.masakitech.net/home/heavenscape-guide インスタ https://www.instagram.com/hoshizora.moriyama

最近の記事

スピカ食(2024/8/10)

星が月に隠される現象を掩蔽(えんぺい)とか星食といいます. 月に隠される星は月の通り道(白道)にある星たちで, これは地球が太陽の回りを公転する公転面に近い所です. この公転面は, 地球から見ると太陽の通り道, 黄道ということになるので, つまり黄道の近くにある星たちが掩蔽が起こりやすい星ということになります. 惑星たちはだいたい黄道の近くをウロウロしているので, 惑星の掩蔽, つまり惑星食が起こります. 恒星の1等星の中で黄道に近いのは, しし座のレグルス, おとめ座のスピ

    • アンタレスB撮れました:-)

      先日のリベンジです. さそり座の心臓のところにある1等星の赤色巨星アンタレス, 実は連星で, 近くに5.5等の伴星がくっついています. 距離が近い(3秒角もない)しアンタレスは(日本の多くの場所では)あまり高く昇らないのでちょっと難度が高く, アンタレスが南中するタイミングでシーイングが良い時に15cm以上の望遠鏡で300倍くらいの高倍率で何とか見える, という感じと思います. 蒸し暑いし虫も多い夏なので, 望遠鏡を出す気にならない, というのも見るチャンスが少ない理由か

      • 忙中閑あり暑中涼あり〜はくちょう座χ星ほか

        いろいろ仕事は立て込んでおりますが, 暑さと晴れた空と風速1〜2m/sの予報に釣られて, とりあえず三瓶高原へ… 夕闇が近づく頃にいつもの三瓶温泉(赤土色の鉄分と塩分豊富な温泉です)でひと風呂浴びてから, 撮影場所の北の原駐車場へ向かいます. はくちょう座χ(カイ)星「恒星」も常に変わらないわけではなく明るさが変わる変光星というのがありまして, 中でもドラマチックなのは「くじら座ミラ」に代表される「ミラ型変光星」. 一生の終わりに近づいた星が膨張と収縮を繰り返すことによって

        • 七夕イベント番外編2: 彗星ハンター本田實氏の足跡

          星取県さんの七夕イベントのメイン会場で県の担当者の方にお会いしたら, 移動プラネタリウムの解説をしていらっしゃった多賀さんをご紹介くださった. その多賀さんからお誘いいただき, 翌日は八頭(やず)町の本田實記念館を見せていただいた. 本田實さん(1913-1990)は世界的に有名な彗星ハンターで, 生涯に彗星12個と新星11個を発見している. 縁のある小惑星の名は本田(3904), 慧(夫人の名,8485), 星尋山荘(11442)と3つもある. 本田實さんのお名前は佐治

        スピカ食(2024/8/10)

          七夕イベント番外編1: 山登り

          鳥取県庁付近に行くと, その背後, 東側にそびえる円錐形の山がとても印象的で, 登らずにいられなくする存在感を出している. 2022年の星空案内人資格認定講座では鳥取県内のいろいろな場所が会場になったが, 最終回の認定式が行われたのが県庁に近いとりぎん文化会館だった. そのとき初めて鳥取市内をうろうろしてみてこの山が気になる. その翌週, 今はなきフジコヘミングさんの演奏会が同じ会場で開かれて, 子といっしょに再来. そして今回の七夕イベントで3回めなので, 登らなくてど

          七夕イベント番外編1: 山登り

          星取県さんの七夕イベント

          7月は七夕にちなんで星にまつわるイベントが各地で催されるようです. 星空案内人講座でとてもお世話になった星取県さんでは, 7/5(土)夕方, 鳥取市のとりぎん文化会館で七夕イベントが開かれるということで, そちらにおじゃましてきました. この日はメイン会場の他, 倉吉市の県立美術館, 江府町のエバーランド奥大山でもコラボイベントがありました. 天気が良ければ江府町の星空は絶景だったことでしょう... (曇天の場合はカエルの観察と書いてあったのでそっちになったかな?) とり

          星取県さんの七夕イベント

          星空案内人という資格への道

          サラリーマンを辞めたサラリーマンとしていちばん忙しいはずの40代半ばで仕事を辞めたのが2011年. あれから既に干支がひとまわり以上. いろんなことがあった. 徒然なるままに書き留めておく. 東日本大震災・大津波に伴う原子力事故が起こった年に原子力のリスク研究という専門職を離れたのは原子力が嫌になったからだろうと勘ぐる人は多いのかも知れないが, それは違う. 自分の専門分野は軽水炉のシビアアクシデントで東電福島第一(いちえふ)の事故はまさに専門. だが, 事故から半年の

          星空案内人という資格への道