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何気ない日々。

何も変わらない。

そんな日々を過ごしている。



毎日同じように過ごし、ご飯を少しだけこだわって、たまに少し贅沢をするような日々。



大きな贅沢はできないが、それなりに満足した日々を1人で過ごしていた。





3日間、恋人が東京から京都に来ていた。



この前まで、3ヶ月会えず、顔も見えず、たまに声を聞くぐらいで、なんの特別もない毎日を1人で過ごしていた。



遠距離恋愛をしていることを時々忘れるくらい、会えないことが普通になっていた。







今回、彼女が来ることで、決めていたことはただ一つ。

何も変わらないでいよう。いつもの毎日を過ごそう。

たったそれだけ。



普通のことかもしれないが、普段なかなか会えないと、

久しぶりに会った時、いいところを見せようだとか、贅沢をしようだとか、いろんな特別なことが頭をよぎる。



でも、自分の恋人には、そんなことをする必要が全くない。

彼女自身がそれを望んでいないのが、本気で伝わってくるからだ。



だから、この3ヶ月間で溜まっていた、一緒に行きたいと思った場所・会って欲しい人・食べたいものを何も飾らずに、2人で、ひとつずつ、少しずつ、こなしていった。



そうやって過ごした3日間。一緒に過ごして思ったことがある。



遠距離恋愛なんてやっぱりいいものじゃない。おすすめなんてしない。

自分がそんな恋愛をするなんて思ってもいなかった。

何も楽しい訳ではないし、気が楽だとかそんなこともない。

ただただ不安で寂しくて会いたい気持ちが増えていくだけだ。

メリットなんて、絞り出しても見つけられないくらいにない。



でも、この人となら遠距離でもやっていける。

住んでる距離だとか、会えない期間だとか、そんなことよりも、この人と居たい。幸せだ。

と、思える恋愛を今、している。





行きたかった場所に一緒に行って、

食べたかったものを食べて、

自分が大切にしている人に会ってもらって、

その人の相談に乗ってもらって、

天気予報は雨・曇りだったのに、3日間、暑いくらいに晴れて、

誰もいない砂浜で、2人の写真を撮ったり、

車で"100の質問"をしてお互いの考えを知ったり、

ファミレスでなんの贅沢さもないご飯を食べたり、

朝起きてからパン屋さんに行って、朝食を摂ったり、

実家に寄って愛犬の散歩をしたり、

幸せすぎて涙を流してしまったり、

それを見てまた相手も涙を流す、感情的な時間を過ごし、

別れ際には、また号泣しあう。

そんな3日間。



特別なことは何もしていない。

するつもりもなかった。

でも、この3日間は特別な日々になった。



本当の幸せを身をもって感じ、

誰がなんと言おうと最高な3日間だった。



もう一度言う。

遠距離恋愛なんていいもんじゃない。

でも、遠距離恋愛だからこそ、感じることのできた幸せだった。



3日間。忙しいのに来てくれてありがとう。

最高だった。幸せだった。

これからがもっと楽しみになった。

次会えるまでが少し寂しいけど。

また、一緒に行きたい場所を増やしておくね。

まいど、おおきに!

何もない日常を過ごしたよく晴れた日の下で。

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