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010.「知らない街を歩く」のこと

地図が読めないくせに知らない街で待ち合わせをするのが好きだ。
基本的にギリギリかやや遅刻してしまうことが多いのに、時折めちゃめちゃ早く着いてしまったり、もしくは相手がめちゃめちゃ遅刻してて暇な時、その辺をふらふらと徘徊する。

誰も私のことを知らない街で、みたことのない空気を吸って、ちょっと不動産屋さんの張り紙を見る楽しさ。

そうして「待った?」が聞こえる頃、勝手に少しだけわかった気持ちになって、私のことを知っている人と一緒に出かけるくらいがちょうどいいのだ。


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