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空港やホテルでの携帯充電に「USBデータブロッカー」が必携な理由【FBIも警告】

「USBデータブロッカー」という小さなツールを聞いたことがあるでしょうか。

比較的安価なものなのですが、これから立て続けに訪れる行楽シーズン、国内・海外の旅行に必携ですよ、という話をシェアします。

ちょっと待って! 空港やホテルでのスマホ充電

空港やホテルでこうした「USB充電ポート」が増え、手軽に充電できるのは便利だが…とあるリスクが潜んでいる

旅の写真や動画を撮ったり、待ち時間にNetflixやYouTubeを観たり、地図やナビアプリで知らない土地を探索したり、移動のためのタクシーを呼んだり、レストランやホテルの予約をしたりなど、あらゆることに使う旅先のスマホ。

そうこうしているとすぐに充電がなくなってしまいますが、最近は空港やラウンジ、ホテル、カフェ、ショッピングモールの休憩スペースなどでも公共のWifiや充電設備が整っていて、ありがたい限り……
なのですが、ちょっと注意が必要です。

旅行に出ると外出先の公共スペースでの充電する人も多いと思いますが、実は、そうした公共の充電ポートがウィルスやマルウェア侵入の格好のルートになっている、という話が、4月20日のForbs誌に掲載されていました。

How ‘Juice Jackers’ Plant Malware On Your Phone At Airports And Hotels (forbes.com)

記事のタイトルを直訳すると、「”Juice Jackers(充電時データ泥棒)”が空港やホテルであなたの携帯にマルウェアを仕掛ける方法」


北米のスラングで「Juice」とは?


「Juice Jacker」の「Juice」とは北米のスラングで「(携帯などの)バッテリー」のこと。「Jacker」は「ハイジャック」とかのJackで「盗む人」という意味で、「Juice Jacker」といえば北米では「スマホ等の充電時にマルウェアを仕込んでデータを盗む人」という意味のスラングです。

そうした犯罪者たちにとって、誰の監視下にも置かれていない公共の場所やホテル室内のUSBポートをマルウェア侵入用USBポートにすり替えることなどたやすいこと。「そのためのUSBアダプターがハッカー用品ショップで200ドルほどで売られている」「それを使えばさほど熟練していない人でも数分で仕込みができる」と記事は伝えます。

ひとたびスマホに入ったマルウェアはバックグラウンドで動作し、データを吸い続け、そのデータは知らないどこかに売られ、悪用されます。

また、見ず知らずの他人のケーブルを使用することも同時に「絶対避けるように」と記事は言っています。忘れ物のケーブルが置いてあっても「ラッキー」とばかりに使わないようにしましょう。「コンピュータ界において見知らぬケーブルを挿すということは、全データへのアクセスを許すことと同じ」だということです。

知らないアドレスや差出人が外国人名のメール、または不自然な日本語のメールに添付ファイルやリンクがついていたら、それをクリックする人はもうあまりいないと思います。それと同様に気を付けるように、と記事は伝えます。


IT大国ではIT犯罪もますます増加


AIなどの技術革新が目覚ましいですが、同時にIT分野では犯罪行為も格段にレベルアップしています。とくに北米はひどい、と聞きますが、私も実際に住んでいてそう実感しています。スマホまわりのScam(詐欺)は本当に多いです。そして手口も非常に巧妙で、詐欺であるかどうかの見分けがほんとうにつきません。

スマホからの情報漏洩は本当に厄介な結果を引き起こします。そうしてウィルスやマルウェアがインストールされるとバッテリーの減りも早くなりますから、マルウェアに感染した上にホテルや飛行機の情報が消えてしまった、タクシーも呼べない、となっては本末転倒。

これだけ人の流入が多くなったコロナ後の日本では、国内であっても空港やホテルはあまり過信しないほうがいいのではないかな、と個人的には思いまが、海外旅行に行くなら特に、旅の支度として「USBデータブロッカー」は必携だと思うのです。

こういうツールです。充電の電気は通すけど、データは通さない、というブロッカー。価格は1000円台〜


ロストバゲージも頻発しています。預入荷物には追跡タグを!


あとは、スーツケースにエアタグ(Apple AirTag)タイル(Tile Mate電池交換版)を入れるのも忘れずに!

海外の空港の多くで、コロナ明け以降から続く人手不足でロストバゲージがものすごく頻発しています。
その上、人手不足なのでカウンターに人がいない、電話も繋がらない、ということが多発していますので、特に海外エアラインを使う人は絶対に入れた方が身のためです(経験者)。

日本の常識で考えれば、航空会社というものは大企業なのできちんとしていて、昼間に空港カウンターに行けば誰かしらスタッフがいて、受付時間内にカスタマーサービスに電話すれば必ず誰かが出て、担当者は責任持って対応してくれる、と無意識に思ってしまいがちですが、海外ではそのすべてが「NO」であることも珍しくありません(経験談)。

ほんの短時間の国内線ですら、バンバン荷物がなくなっています。私が体験したり聞いたりしたケースでは数日後〜数ヶ月後には手元に戻っている人が大半ではありますが、中には紛失したままの人もいますし、旅行に使うから持って行っている荷物がロストバゲージで使えなかったら、いったい何のために持って行ったのか、というところです。
追跡タグひとつ2000円台でそれが防げるのなら安いもの。コロナ後の旅行の自己防衛策として強くお勧めします。

Appleユーザーならエアタグが便利
Tileは「電池交換版」がおすすめ(私もコレ)。お試し使用ならより安価な使い捨て版でも(電池寿命は3年というけど1年程度を目安にチェック推奨)

私は渡航や旅行でいろいろ大変な思いをしましたので、みなさまにも注意喚起を。

では素敵な連休&長期休みを!


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