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2021年、テキサスでの生活はじまる

1月17日(日)。

明日はマーチンルーサーキングJrデイで仕事はお休み。テキサスに引っ越してから10日が経ちました。

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1月3日にカリフォルニアを出発し、7日にテキサスの某市のアパートへ無事引っ越しました。

以前の引っ越しで大きなものはかなり処分し、住んでいたアパートも小さかったので物はあまりないはずだったが、前日まで腰痛と闘いながらパッキング作業をひたすら続けた。こまごまとしたものは当日もまだパッキングしていたと思う。

引っ越しのだいぶ前、引っ越し業者を利用したらおいくらかしら?と思って(甘く見ていた)知人から日系の引っ越し業者を紹介してもらい見積もりを取った。上がって来た見積もりは、他の客の荷物と混載(っていうんですかね)でも約7,000ドル、テキサスの引っ越し先のアパートへ届けるまで最長で3週間もかかると言われた。混載はせずトラックをチャーターした場合、1万ドル以上かかり、それだけ高いにも関わらず到着までにかかる時間は2週間だという。

これは、この業者がよろしくないのではなく、他の業者にも見積もりを出してもらった結果同じような内容だった。コロナで州間を行き来するトラックが減っているとか(ひとりで運転するのにコロナとか関係ある?)、カリフォルニアからは出ていくトラックが多く(他州へ出ていく人が増えている)、他州から戻って来ないからだとか、わかるようなわからないような理由を言われたが、とにかくそういうことらしい。

私は引っ越しのバタバタをお金で解決できるのなら・・と財布のひもを緩めようとしたけれど(すぐお金で解決しようとしてしまう)夫は、そんなに払うわけないだろバッキャローという反応だった。

夫曰く、今アパートにある家具の値段全て足しても7,000ドルにならんだろ、という。確かに・・私達が所有している家具でそれなりの価値があるのはベッドとダイニングテーブルくらい・・合わせても6,000ドル弱くらいか。それ以外は、夫が手作りしたり、格安で買ったものばかり・・今考えてみて、まぁこまごま足せば7,000ドルにならなくもないけど・・ものを運ぶためだけにそれだけのお金を払うのなら、引っ越しのためにもっていかず全て捨てて同じようなものを買い直すことができてしまう。

それでよくあるトレイラーを借りて、自分たちのピックアップトラックで引っ張って大陸横断しようと夫は言う。夫は仕事でトレイラーを引いてしょっちゅう運転していたので、問題ないと言うけれど、私は自分のSUVを売ってから夫のでかいピックアップすら運転したことがないし、ましてやトレイラーを引いて運転なんて到底手伝えないので、本当に自分ひとりで何日間も運転していけるのか?と訊いたが、夫は大丈夫、問題ないと言う。

アパートの入居が1月7日からできるというので、私が在宅勤務できてるうちにとっととカリフォルニアを出てしまおうと到着日を決めてからすぐにトレイラーをアメリカではお馴染みのU-haulsで予約した。引っ越し用のトラックだと他のレンタカー屋でも借りられるのだが、トレイラーだとU-haulsしかないんだそうだ。(夫が予約など全てやってくれたので私はまったく疎い)

引っ越し当日2日前、2021年の元旦。

U-haulsは「トレイラーがない」という理由で私たちの予約をキャンセル。

日本で素晴らしいサービスに甘やかされて育った私は、「は・・・!?」しか言葉が出なかった。夫は怒りまくっていた。当然だけれど。キャンセルの電話を受けた夫は「2日後に引っ越すんですよ?トレイラーがないなら、なぜもっと早くに連絡してくれないんですか??」と尋ねたところ、「2日前に連絡すれば良いというポリシーだから。他に貸せるもんどこにもないから。なんもできないから」と電話口の女性は全く悪く思っている様子は皆無。謝る気もゼロ。普段、私が口の悪いことを言うと夫は笑って「そんなこと言うのはクレイジーだよ」というのだけれど、この時ばかりは「死●ばいいのに」と言っていた。同意しかない。私は自分の意思でやってきたアメリカでの8年強生活で、日本に帰りたいと思ったことはごくごくたまにしかないが、この時はさすがに「アメリカ、もうやだ・・」と真剣に思った。

突然のキャンセルの代替案は、大き目の引っ越しトラックを借りて、それでピックアップトラックを引っ張っていくという案だったが、何せ元旦。空いているお店も少ない、あるいは営業時間も限られている。とにかくオンラインで予約して翌日電話で確認することにした。オンラインでは、必要なトラックとピックアップトラックをけん引するためのトレイラーは借りられるようになっている。しかし、ここはアメリカ。信用してはいけないのである。

翌日、お店に電話をかけてやりとりを何往復かしてわかったことは、私達が必要なものは全て揃っていないとのことだった。ない物は貸せない。

夫は最初にトレイラーをキャンセルされたとき、トレイラーじゃなくて引っ越し用トラックに荷物を積んでそれを自分が運転するので、私がピックアップトラックを運転して後ろを着いていく、というのをやらないといけないかも、と言い出した。私は夫が今のピックアップトラックを買ってから一度も運転したこともないのに、4泊5日で計画しているテキサスまでの大陸横断なんてぶっつけ本番でいきなり出来る気が全くしなかったので、「任せろ!」とは言えなかった。しかし夫は「それしか方法がなかったらやるしかない」と真面目な顔で言う。

最終的に私たちが取った方法は、トレイラーを買うことだった。そもそもピックアップトラックをけん引できるサイズの引っ越しトラック+車をけん引するための土台(トレイラー)を自分たちのスケジュールで借りると買うのとそう変わらない金額になってしまう。借りれば何千ドルもがただ出ていくだけだが、トレイラーを買えば引っ越しが終わった後に売ることも可能だ。

借りようとしていたものを同じくらいのサイズのトレイラーを売っている場所に片っ端から(夫が)電話をかけ、1時間ほど運転したところにあるディーラーに買えるものがあるというので夫は飛んで行った。私は引き続き梱包作業を続け、引っ越し前夜までバッタバタであった。

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↑買ったばかりのトレイラーと我が家のピックアップトラック。最初に泊まったニードルスのホテル(ほぼモーテル)の外にて。

つづく。


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