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#テレビドラマ感想文
アガサ・クリスティー『茶色の服の男』The Man in the Brown Suit(1924)+殺しのブラウン・スーツ(1989)紹介と感想
アガサ・クリスティー 深町眞理子訳『茶色の服の男』早川書房, 2020 今回は、購入以来読めていなかったハヤカワ・ジュニア・ミステリ版で再読しました。 あらすじ 冒険に憧れていたアン・ベディングフェルドは、父親が死んだことを機に、僅かな遺産を持ってロンドンへと出て来た。 ある日のこと、アンは地下鉄のホームから男が落ちて死んだ現場に遭遇し、その死体に近寄った茶色の服の男が落としたメモを拾う。 その後、二人の男はサー・ユースタス・ペドラーの持ち家であるミル・ハウスで起こった
アガサ・クリスティー『チムニーズ館の秘密』The Secret of Chimneys(1925)紹介と再読感想+漫画・ドラマ感想
アガサ・クリスティ 山田順子訳『チムニーズ館の秘密』東京創元社, 2024 お屋敷ミステリーの側面もある初期の冒険物。創元で新訳が出たので再読しました。 あらすじ 友人のジミーから大物政治家の回顧録を出版社に、とあるご婦人に手紙の束を届けてほしいと頼まれたアントニー・ケイドはイギリスへと降り立った。しかし、回顧録を狙ってヘルツォスロヴァキアの要人やイギリスの政治家など様々な人間が接近してきて、あまつさえ命まで狙われる。 錯綜する状況の中、全ての秘密はチムニーズ館に集まり