アイドルオタクのことは、アイドル依存性とは言わない

アイドルオタクについて独自の見解でこれまでいくつか記事を書いて聞きましたが、オタクというカテゴリーについて考えたときにオタクとは一種の依存性ではないか?と思ったので今回はアイドルオタクの一部の人はアイドル依存性ではないか?という観点で考えてみたます。

分析をする前に先に言っときます。僕はアイドル依存性だと思います。


依存性として、アルコールや薬物の様な摂取することで身体的に依存度か高くなるものだと対比がしずらいので、同じく体験型の依存性であるパチンコ依存性・パチスロ依存症と対比してみたいと思います。ギャンブル依存症という言い方も有りますが、実際の依存の仕方等に差はないと思われるため、本文中においては総じてパチンコ依存性という用語で統一します。

まず、パチンコ依存性について簡単に症状をあげると、「何か他のことを全て捨ててでもパチンコのことしか考えられない」、「パチンコをしていないと気分が落ち込む、イライラする」等が挙げられ、この辺は他の依存性ともほぼ同じ。違うのは、アルコールや煙草と違い、営業時間の決まっているパチンコ屋に行かないと体験出来ないというくらいである。

依存性の症状のパチンコの部分をアイドルに置き換えるとそっくりそのままアイドルオタクにも当てはまる。アイドルもこちらから会いに行かないと会えないという点でもアイドルオタクと同じである。決まった営業時間(ライブの日)にしか体験出来ないという点も同じである。決まった時間と場所でしか体験出来ないというのはポイントなのかもしれない。

次に、パチンコ依存症の人の脳の状態について。パチンコ依存症の人はパチンコで勝ったときに得られる快感時に脳内でドーパミンという物質がドバドバと過剰に分泌されている状態らしく、少しでも減るとドーパミンの分泌(=パチンコでの勝ち)を求めてまたパチンコへ通うというサイクルを繰り返すということが分かっているらしい。

ちなみに、ドーパミンという物質の分泌は、誰かに褒められたり認められたりすることでも分泌されるものでもあるし、達成感や達成する過程で「達成したら~」と考えると分泌量が増えるような物質らしいこの物質があることでやる気等に繋がるとも言える。パチンコでは大当りして勝った!大量の報酬を得た!という事象がドーパミンを大放出する。

察しのいい人は気付いたかもしれないが、「誰かに認められる」⇒「推しメンに好かれる、仲良くなる」と変換してみるとオタクは推しメンと話すことでドーパミンがドバドバ分泌されてることになるのだ。

オタクは、アイドルと話して仲良くなっていく過程でドーパミンが分泌されていくと仮定すると、脳内でより大量のドーパミンを分泌させようとするために、仲良くなって更に認められたい!という風に変換され、いわゆるTOとか強いオタクを目指していく。そうすると、もうドーパミンの蛇口が壊れて立派な依存性の誕生だ。オタクがこじらせて何かに固執するようになるのはこういう脳内変化があるんじゃないかと思われる。


また、パチンコやパチスロというのは当りになる(報酬が得られる)過程で強烈な音と光で演出する。これも脳内で強烈なドーパミンを発せられるらしい。あれ?強烈な音と光っていうライブハウスじゃね?と思ったあなた、正解です。本来ライブハウスで強烈な照明と爆音に包まれるだけでドーパミンが出てて快感を得られてる。というより、ライブ後には脳がバカになってる可能性が高い。そんな状態で特典会行ってさらにドーパミンが出てきたらもうジャンキーです。抜けられません。

ということで、脳内ではパチンコと同じような動きが起こっており、アイドル依存性になっている可能性があると思う。

ちなみに、MIGMA SHELTERさんのレイブは合法麻薬と言われる(自称してる)が、音楽とあの照明自体が依存度を高めるものである上に、サイケデリックトランスという音楽性とフロアで踊る快感が更に中毒性を上げて、ライブ自体が麻薬並に依存度が高くなるってことでしょう。恐ろしいことにめちゃくちゃクセになる楽しさである。

また、ライブでポケモンショックの様な強烈な明滅を繰り返す照明や、とても中毒性が高くなる曲調の楽曲を聞くということ自体がそもそも依存度を高めるもので有るなら、この光と音を直にライブで体験していない在宅オタクにはライブの良さ(脳内物質の分泌によるもの)がわからん(伝わらん)のだろうな、だからニュータイプとオールドタイプ並に分かり合えないのだろう…と書いてて思いました。


依存性と言っても、アルコール依存症における「毎日ビール1本飲むのがやめられない」くらいのレベルの依存度なら大して問題にならないから自分が「アイドル依存性かも?」と思っても気にすることないと思う。今回は依存していくメカニズムが似てるなと感じたから対比してみただけなので。

ちなみに、パチンコ依存症の1番の対処法は「触れないこと」「近付かないこと」らしく、昨年の緊急事態宣言で強制的にパチンコから距離をとらされた人達の一部は正気を取り戻してしまい、パチンコから離れてしまったという調査結果もある。

そう考えると、アイドル運営やアイドルは、生活を守る為でもあったと思うが緊急事態宣言下に色んな施策でオタク達を離さなかったことは依存性という観点からするととても良かったんだろう。場合によってはSNSだけでオタクの依存度を高めたかもしれない。

もう1回言うが、僕は多分アイドル依存性だと思う。アイドルオタク初期の頃、「自分はハマりやすく依存する虞が高いから特典会にはほとんど行かない」と決めていた。

しかし、1度行き出すともう依存度が高くなり、用法用量を守らず過剰摂取してしまい、アイドル無しでは生きられないくらいのとこに来てしまったんじゃないかと思う。

限界オタクと呼ばれるカテゴリーの人達(≒生活のほとんどをアイドルに投資している人達)のほとんどは依存性だと思う。そこまでいかなくても、"おまいつ"等と呼ばれる程現場に通ってるオタクの多くも少なからず依存性であると思う。

知らない人からするとたかが趣味と言われることかもしれないが、「非常に依存性が高い趣味である」ということは知っておいても損は無い。

パチンコ依存性は少なからず他人に迷惑かけるレベルの人達が社会問題になっているので依存性が話題になるが、アイドル依存性として社会問題になるより前にもっと広くアイドルオタクというカテゴリーで世間に叩かれることが多いから依存性という言葉が使われないだけな気がする。

依存性になってしまったのはしょうがないので、依存性と上手く付き合って楽しくオタクしようと思います。アイドルとオタクと互いにいい依存していきましょう。

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