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【占星術で考察】まもって守護月天!★月と人の物語

小暑の次候、七十二候の蓮始華(はす はじめて はなさく)の頃。

西洋占星術的にいえば、太陽は蟹座の20度を過ぎたころ。
蟹座のパワーが成熟し始めるタイミングです。

蟹座は月を支配星にもつサイン。
毎年蟹座のシーズンは、自分の中の月と向き合う季節、とも解釈できます。

月は身近な天体で、多くの神話や物語の題材に使われてきました。
漫画でももちろん多く、今回考察する「まもって守護月天!」もその中の一つ。

孤独な少年と月の精霊の物語です。

月の精霊が「守護」の役目をもつというのは、占星術的にいえばとても自然な構想です。
月が唯一支配星を務める12星座の「蟹座」のテーマもずばり「守護」。

いつも穏やかなのに、身内を守るときに限って猛烈な攻撃性を見せる蟹座。

小熊を連れた母熊はほかの熊より怖いっていいますよね。
蟹座のもつ怖さは、ああいうタイプのものです。

月の精霊、シャオリンのキャラクターにも実にリンクしています。

★占星術における月の重要性
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占星術で個人のホロスコープを読むときにも、「月」はとっても重要です。
占い好きの人のあいだでは、「月星座」はだいぶメジャーになってきています。

「月星座」は人生の根のような部分です。
月星座を押し殺しちゃうと、かなりしんどい思いをします。

幼少期に特にその影響は顕著で、また母親との関係性を読み解くときにも使われます。

「守護月天」の作中では、主人公の太助は母親との関係性がきわめて希薄です。
パパとの思い出はあるのに。

「母的な存在」の欠如は、人生の根を伸ばすのにおおきな障害となります。
古くから太陽は「父性」、月は「母性」の象徴です。

太助が、太陽の精霊のルーアンに目もくれずに、シャオしか眼中にないのは、「母なる存在の欠如」を満たすため。
という解釈もできたりするわけです。

まぁ、単純に好みの問題かもしれませんが。

月と向き合うことは、心理学でいうところの「インナーチャイルド」と向き合うことともいえます。
蟹座の季節、自分の心のなかにいるインナーチャイルドと対話してみるとのいいかもしれません。

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