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「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」 読後感

幸福度世界1位のフィンランドの働き方、生き方の秘訣を紐解く一冊。

その秘訣は何?と読み終えて改めて考えると、一番の大きな要素は「ウェルビーイング」という文化の浸透ではないかと思います。

「ウェルビーイング」の説明を抜粋。

フィンランドの仕事の文化を語る上で、欠かせないキーワードは「ウェルビーイング(well-being)」だ。
フィンランド人はウェルビーイングという言葉をよく使い、重視する。
ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあるとこを意味する概念だ。
幸福という言葉で説明されることもあるが、うれしい、楽しいといった心理状態というより、ウェルビーイングは、心身共に健やかな状態にいることを指す。」

この本では、フィンランドの魅力がいっぱい伝えられています。
「残業はほとんどしない」「夏休みは一ヶ月」「肩書きは関係ない」「オープンでフラットな組織」「効率を徹底的に追求」「1日2回のコーヒー休憩」など。
これらをすることは、フィンランド人にとってウェルビーイングに繋がり、幸福度ランキング世界一位はあくまでその結果なのだと思います。
ちなみに日本は何位だろ?と気になって調べてみたら62位でした。

よそはよそ、うちはうち。
この考えも読んでて多少よぎりました。
様々な業種や職種、企業があり、夏休み一ヶ月を実現できる人は日本でどれくらいいるんだろうと。

ただフィンランドとまったく同じことをするのは無理でも、ウェルビーイングの概念を受け入れることは抵抗ないのではないでしょうか。
フィンランドとは違う日本で実現可能な、人・企業それぞれのウェルビーイングを心がければ、働きやすい会社が増え、より良い社会になるのでは。
なんてことを考えさせられる一冊でした。

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