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休日は風景写真家 - note003

ぼくにとってフォトコンテストといえば、カメラ雑誌にあるフォトコンテストいわゆる「月例」が真っ先に思い浮かびます。
2006年頃は、デジタルカメラの一大ブームもあってカメラ雑誌もかなり元気でした、いろいろな雑誌があるなか、非常に気になる雑誌が一つあったのです。
「フォトテクニック」という雑誌です。
この雑誌の特徴は、紙厚があり印刷が非常にキレイだということです。
「フォトテクニック」は隔月刊の写真誌で、応募部門にファミリースナップ部門があり、当時のぼくが撮る写真にぴったり当てはまるような気がしたのです、それと読者参加型の企画が多く、ぼくのような素人にも誌面作りに参加できるという期待もありました。
ちょうどその時、偶然が重なって、たまたま本屋で月例のフォトコンテストに挑戦していたという人にお会いすることができたのです。
現在は仕事が忙しく応募はやめていると言うことでしたが、主に「フォトテクニック」「日本カメラ」それと「アサヒカメラ」に何度か掲載されたことがあるということでした。
その人が言うには、最初は「フォトテクニック」がいいんじゃないかとの事です、隔月刊で、2ヶ月に一度だから応募のペースが掴みやすく初心者でも比較的、掲載されやすいというのが理由です、それを聞いてより「フォトテクニック」応募する気持ちが固まりました。
「まぁ、でもやっぱりアサカメだよね」ただ、最後にその人はそう言ったのです。
確かに、写真雑誌といえば当時は「アサヒカメラ」が一番スゴイとういうイメージでした。
歴史もあるし、知名度もあります、秘かにぼくも「アサヒカメラ」に、とっ思ったのですが、「アサヒカメラ」は敷居が高いと思って応募をためらっていました、それくらい「アサヒカメラ」のが月例はスゴク、厳しいというイメージだったのです
まぁ、最初は「フォトテクニック」に応募して、自信がついたら「アサヒカメラ」にも応募してみよう。
そう思って、せっせっと「フォトテクニック」に応募する準備を進めていたところ。
意外な問題が発生しました。
「フォトテクニック」が隔月刊から月刊になるという発表です。
よりデジタルに特化した写真雑誌になり、いままでとはガラリと形態をかえ、雑誌の月例も大幅に変更するとの事です。
そのため、現在の募集は取り止め、新たな募集はホームページにて発表するとのことでした。
せっかく応募しようと思って準備した写真が無駄になってしまう、もったいないなぁ…、そう残念に思っていたのですが。
その時ひらめきました!
そうだ、「アサヒカメラ」の月例に応募してみよう!
ダメでもともと、せめて予選通過でもしたら自分の自信になるじゃないか、それにそうすれば準備した写真も無駄にならない。
そう思い、さっそく「アサヒカメラ」に準備した写真を応募してみる事にしました。
応募号は2007年12月号、応募部門はカラープリント部門、最も難しいと言われていた部門です。
応募して、応募したことをすっかり忘れていた、ある日。
自宅のポストにハガキが届きました!アサヒカメラからです、カラープリント部門2位に入選したと書いています。
驚きました!まさかの上位入選、しかも2位ということは1ページまるまる使って大きく掲載されるということです。
その写真がこの写真です!
家族で奈良の曽爾高原に夕焼けを見にいった時に撮影しました。
この日は天気がよく、夕日が美しい色に染まりました、家族をシルエットにして自分自身の思い入れを込めて撮影しています。
少しシルエットが右に寄り過ぎですが、この頃はまだまだ初心者ですので大目にみてください。
ただ、フレーミングは甘いのですが、今よりも写真に気持ちというか思いが込められているなぁ〜!と感じます。
正直、この頃は子供の成長を撮るのが楽しく、そして夢中でした。
自分の子供が可愛い、それを皆んなに見てもらいたい、そして自分が撮った写真を認めてもらいたい、そんな気持ちが溢れていたように思います。
そんな自分の想いが認められ、本に掲載される。
これは非常に嬉しいことでした。
ぼくはその自分の写真、いや作品が掲載された「アサヒカメラ」を見てなんともいえない感動というか幸福感に満たされました。
「自分の写真が載っている、すごいなぁ!」
その感動を再び味わいたくて、フォトコンテストに応募していると言ってもいいくらいです。
ぼくは写真を趣味にしている人たちに会うと雑誌等のフォトコンテストには応募した方がいいと言っています。
やはり、この感動を味わってほしい、という気持ちと。
写真を撮る目的にもなり、写真を撮る楽しみにもつながっていくからです、撮りっぱなしで終わらず、何か目的があったほうが写真を撮るのも楽しいと思います。
もし、どうしようかなと迷っているのでしたら是非とも応募して、一緒に頑張りましょうと言いたい。
それにしても、掲載された「アサヒカメラ」が2020年に休刊になるなんて!
当時のぼくは思いもしませんでした。
デジカメの進化同様、時代の流れというものは分からないもんですね。

【撮影データ】
Canon EOS Kiss Digital N
TAMRON 18-200mm
絞り優先AE(F5.0・1/1000)
ISO:200 WB:オート 
手持ち撮影
2006年10月9日
奈良県 曽爾高原にて撮影。

IMG_3290のコピー

画題『絆』

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