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休日は風景写真家 - note002

今から20年前、デジタルカメラは大ブームを引き起こしました、当時、キャノンはIXY DIGITALというコンデジがあり、そのIXYの宣伝にサッカー界の大スター中田英寿氏を起用、そのスタイリッシュなデザイン性の高さと中田氏のカリスマ性の高さから大ヒット!
当時はカメラに興味を持っていなかったぼく、ですがサッカーは大好きだったので「ヒデ!かっこいいー、でっデジカメとは何ぞや?」と興味を示し、いろいろ調べてみました。
どうも、デジカメとはフィルムの必要ないカメラらしい(当時の認識はそんなもんでした)。
で、流行り物に弱いぼくはいろいろ考えた結果、IXYは値段が高いので諦めて、カシオの200万画素のコンデジ(たぶんQV-Rシリーズ)を購入、それで家族の写真や日常の風景なんかを撮っていました。
そうしているうちに撮れる写真に対して不満でてきます。
「背景がボケないじゃないか!」
そうコンデジでは、雑誌などでみる写真のように、背景がやわらかくボケ、被写体がくっきりと浮かび上がる写真が撮れなかったのです。
どうも背景をボカすには、被写界深度という小難しい事が必要で、それには一眼レフという本格的なカメラを使わなければならないということを知りました。
となると俄然、デジタルの一眼レフが欲しくなってきます。
2006年頃はデジタル一眼レフがいろいろと発売していて、なかでもぼくの心をときめかせたのはキャノンのEOS 20Dという機種です。
洗練されたデザインで非常にかっこよかったのを覚えています、特に背面にあるサブ電子ダイアルのグリグリ感が素晴らしくカッコよかった!
しかし20Dは高すぎました!当時のぼくには買えるような値段でなく、それより下位にあたるEOS Kiss Digital Nがぼくの購入候補になったのです。
なぜなら、当時の下位機種ではキャノンが頭一つ抜けている感じだったのです。
ニコンやペンタックス、そしてミノルタなどは600万画素だったのに対して、キャノンは800万画素、そのため必然的に選ぶのはキャノン。
高画素数=高画質=高性能の証明、そんな時代でした。
というわけで、Kiss Nとタムロンの高倍率ズームを手に入れて撮影したのですが。
「んっ、ボケない」
一眼レフで撮影すればすべての写真にボケが得られると思っていたのですがボケません。
そりゃそうです!カメラ任せのオートモードで撮影していたのですから、ボケなどが得られるわけがないのです。
「高いお金を払ったのにボケないとはどういうことだ!」
それからぼくの苦闘の日々がはじまりました、なんとか元を取ろうと必死になったのですね。
どうもボケにはカメラの絞りという機能が関わっていること、その絞りの値が小さいほどボケが得やすいということがわかってきました。
絞りという言葉はそれまで「ぞうきん絞り」ぐらいしか知らなかったのですが、カメラ雑誌や、技巧書などを読みなんとなく理解したのかどうなのか、色々試しているうちに、なんとなくボケた写真が撮れてきました。
絞り優先モードで撮るとボケをコントロールできる
望遠側で撮ったほうがよりボケやすい
などということを理解して、写真の表現力が向上して、写真が上手くなった気がしてきます。
そうしているうちに、50mm f1.8というレンズが9000円ぐらいで手に入り、非常にボケやすいということを知り、購入する事にしました。
購入した50mmは安いけれど本当に素晴らしいボケ描写をしてくれて、ぼくにとって「こういう写真が撮りたかったんだ!」というまさに作品というべき写真を撮ることができたのです。
そうやって家族との日常、特に幼い娘の成長や。家族と行ったキャンプなどで出会う自然風景を撮影しているうちに、ある気持ちがもたげてきたのです。
自分の写真を見てもらいたい、認めてもらいたい、娘の可愛さを伝えたい。
「そうだ、フォトコンテストに挑戦してみよう!」


【撮影データ】
Canon EOS Kiss Digital N
EF 50mm F1.8 Ⅱ
絞り優先AE(F1.8)
ISO:200 WB:オート 
手持ち撮影
2007年9月17日
自宅にて撮影

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画題『Good Morning』

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