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僕が同性パートナーと結婚式を挙げるまでの経過(④結婚指輪づくり)

前回の記事

まさかの1日の散策で結婚式、披露宴の会場を決めてしまった僕たち。

結婚式をあげるということは、いわゆる指輪も交換もあるわけだし…
左の薬指に光る漂う『既婚』感…
僕も味わいたい(笑)

こんなときばかり世間体とか社会の一員にこだわる僕は本当に都合がいいですね。
ダイヤのついた婚約指輪なんてのはいらなかったですが、二人のお揃いの結婚指輪は彼もまんざらでもなかったようで、どこで作ろうか、いろいろ調べていました。

1.どこにする?

店頭で買うお揃いのリングももちろんあるわけですが、今時ですとオーダーメイドだったり、デザインを一緒に考えたり作成工程に携われるものもあるようで、どうせ作るなら思い出も作れたら…ということで軽い気持ちで調べたところ、
彼の地元も近く、矢場町での路面店も見たことがあり、ゼクシィでもBridalPlusでも紹介され
割と有名な「ケイウノ」にて来店予約をしました。(神田うのさんのとこね。)

式は次の春だったし、職場でもその当時付けようと思ってなかったので、そんなに急ぐ必要はなかったのですが…

「10月から消費税10パーセント!!」という焦りから駆け込みオーダーでした(笑)

「どうせ作るんだし早くて安いほうがよくね?」というやつ。相変わらずケチでしょう。。。
結局金属の値段は時価なわけで10月以降に作ったほうが安い可能性も十分あったわけですが、そんなことは後で知る話で…。

何はともあれ、来店予約。
彼はゼクシィ同様、「たいちゃん展開が早いよ~~」と困り眉で笑っていました。

2.ケイウノ来店相談


ガーリーな雰囲気のケイウノ本山店。
落ち着いた店内で、洗練された丁寧な接客をもとに要望を聞いてもらいます。

ここで余談なのですが、僕らのような同性カップルは、恋人が集まりやすい場所に行くとき、ちょっと構えてしまうことが多いです。

例えば…温泉旅館、イルミネーション、クリスマスディナーの飲食店、来店する層で言えばやっぱり少数派ではあるので、変な目で見られないかな…とか、きちんと接客を受けられるか…とか一抹の不安なんかもあったりするのです。

そういう点で、ケイウノは非常に自然な対応をしてもらえました。

特別な待遇をしてもらうわけでもなく、ごく自然な丁寧さで説明してもらえ曇りのない笑顔で「おめでとうございます」と言ってもらえました。

そんなことはマニュアル教育もされている社員で当たり前のことかもしれないし、お金もそれなりに出されてるし、「だって商売だもん」という声もありそうですが、それでも僕らはそんな接し方にまだまだ慣れてなくて、いちいち感動をしてしまうのです。

さらには「えっと、、籍って入れないんでしたっけ?」と聞かれ、これはどこでも似たような質問はそこそこされていて、パートナーシップだろうが戸籍だろうが、当事者やアンチの人たち以外にはどうでもいいことなんだろうなあとも思います。
僕ら当事者は気にしすぎてしまう側面もありますよね。

話を戻しまして、ちょっとアンニュイなデザイナーさんとの詳しい打合せをして、イメ―ジでどんどん決めてもらっちゃって。いやあプロはすごいねえ。

ふたりにまつわるデザインをさりげなくしてくれたり、式の季節に合わせて桜の花びら刻印をちりばめることに。うれしい。
あらかた決めたとこで打ち合わせおわり。工房でまた改めて作成工程に携わることに。

(え?思ったより本格的…?)

けっこうがっつり作る場面に関われるようで、クリエイター気質の僕はテンション上がりまくり。そういうの苦手な彼はまた困り眉で笑います。ごめんね(笑)

3.工房で指輪づくり

後日金粉が飛んでもいい服で隣の工房に出陣。
おしゃれなTHEクリエイターな指輪職人さんたちが黙々と指輪づくりをする中で、エプロン着てお邪魔する猫背のゲイ二人。 

金属加工、ジュエリーのDIYなんてやったことなかったので、非常にいい経験でした。
細い金属の棒が輪っかになって、くっつけて、自分のサイズに合わせて調整して…
やさしい職人さんに教えられ、「職人ごっこ」させてもらえました(^^)

その後2週間ほどして完成

かなり手直ししてもらって、さすがプロです!!!

作った気分だけ味わえて最高でした(笑)

ちなみに桜はこんな感じ
(見えるかな?)

この指輪、結婚式を終えたいまは職場でもしれっとつけてます。
これからサイズが合わなくなったりしたときメンテナンスも受けられるそうですし
なによりこういう二人の思い出作りの機会をもらえて、指輪も大切にしようと思えました(^-^)

今日は少し真面目でしたね。
きっと細井が出てこなかったからだな。。(笑)

次回は何の話になるかな?
お楽しみに~

つづく

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