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かわいい読書

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装丁がかわいい本の読書感想文。
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#感想

女がそれを食べるとき

女がそれを食べるとき

楊逸・選/日本ペンクラブ編『女がそれを食べるとき』(幻冬舎文庫)

芥川賞作家の楊逸が選んだ「食と恋」をテーマにした物語集。

ラインナップを見ただけで、即購入を決めた一冊だった。

井上荒野「サモワールの薔薇とオニオングラタン」
江國香織「晴れた空の下で」
岡本かの子「家霊」
小池真理子「贅肉」
幸田文「台所のおと」
河野多恵子「骨の肉」
田辺聖子「たこやき多情」
山田詠美「間食」
よしもとばな

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2015年7月~12月読書まとめ

2015年7月~12月読書まとめ

みなさま、新年明けましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

新年初テキストノートは、去年の振り返りですw

トークノートにも書きましたが、2015年は読書目標の100冊を達成しました~!!(^◇^)

長くなりますが、たけしまの読書記録にお付き合いくださいませ!

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2015年1月~6月の読書まとめはこちらです(^◇^)↓
https:

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綿矢りさ『ウォーク・イン・クローゼット』

綿矢りさ『ウォーク・イン・クローゼット』

こんばんは!
またまたおさぼりモードですみませんでしたm(_ _)m

実は、今月の頭から新しい試みをしていまして…

http://s.ameblo.jp/nrm321nrm

たけしま、アメブロはじめました。

今までnoteで書き溜めてきた読書感想文と通常のブログをセットにして更新しています。

どうしても商品画像を合法で使用したくて、悩んだ末にブログをはじめてみちゃいました。
今の所は毎日

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2015年1月〜6月読書まとめ

みなさまこんにちは。
タイトルの通り、このnoteは半年間で読んだ本のまとめです。
ほんとうは6月末にまとめたかったのですがあれこれしている間に7月に入っちゃいました。最近、一ヶ月経つのがあっという間で、自分でもゾッとしています。
備忘録としてnoteを活用していますが、このnoteがみなさまの読書の参考になれば幸いです。
半年間の読書まとめとおまけに自分の読書についての振り返りもしますので、とっ

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田中兆子『甘いお菓子は食べません』

田中兆子『甘いお菓子は食べません』

田中兆子『甘いお菓子は食べません』(新潮社)

「宗太郎は今描いている絵のことについて語り、私は他の男とセックスする場面を想像している。」(66頁)

かわいい装丁、そして『甘いお菓子は食べません』という表題から中身は窺えないものだ。
田中兆子『甘いお菓子は食べません』は40代女性の欲求を赤裸々に、切実に描いた物語集である。直接的すぎると生理的嫌悪感を与えかねないし、かと言って隠しすぎると伝わらな

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田辺聖子『孤独な夜のココア』

田辺聖子『孤独な夜のココア』(新潮文庫)

20代の働く女性の様子は、40年前からあんまり変わっていない。本書が刊行された昭和53年(1978年)に20代であった女性達は、いまや還暦の年だ。その当時、職場は男性が圧倒的な主導権を握り、ガシガシ働く女性は天然記念物であり、働く女性はいたとしてもみんな腰掛け気分で働いていたのだろう、なんて失礼なことを思っていたが、30代で働く女性を「ハイ・ミス」と

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「かわいい読書」のすすめ

夏の終わりがだんだんと近づいています。
お盆休みに地元・北海道に帰省し、「夏は終わった。さむい」と実感しましたが大阪はまだまだじわじわ暑いです。

さて、日々ゆるゆると読書を続けておりますが、今回は「かわいい読書」のすすめです。

女性が働くことが当たり前の時代になったとは言え、女性にとってハードなことはたくさんあって、ハードなことが積み重なると今にも濃い髭が生えてきそう…といつも思ってい

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