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「新しい開国」が始まる!

今、新型コロナウィルスをめぐって、日本で展開している事は、外敵に襲われたときに、「戦うか、逃げるか、死んだふりをするか」の反応する交感神経のメカニズムと似ていると思います。

すなわち、ここでの外敵は「新型コロナウィルス」ですが、これに対して、医療関係者や、政府関係者、そして何よりも感染された方々は「戦っている」真っ只中だと思います。そして、その他の方々は、感染を避けるために、外出を控えたり、マスクをしたり、手洗いやうがいを徹底したり、ウィルスから「逃げる」ために、いろいろな防御策を講じていらっしゃるようです。そして、この時期に様々なイベントや企画をしてらっしゃる方々の多くは、苦渋の決断でイベントを中止にしたりして、そのイベントがまるでなかったかのように(死んでしまったかのように)、扱うような状況になっているようです。

しかし、ここでこうした「戦うか、逃げるか、死んだふりをするか」の3つの選択肢以外に、第4の選択肢が浮かび上がってきています。それは、「オンラインでコミニケーションを継続する」と言うオプションです。

実際に、日本の企業も、実際に会社に足を運ばずに自宅で仕事ができる方向性を選択したり、中国においても学校での授業の代わりにオンラインをつうじた授業に切り替える動きがどんどん増加しています。私もメンバーである、EMS (エッセンシャルマネージメントスクール)においても、オンラインですべての講義や学びの活動が展開されるようにシフトされています。

先ほど、「戦うか、逃げるか、死んだふりをするか」と言うのは、交感神経の反応だと言いましたが、こうした交感神経などの生物的な反応を越えて、人生を前進させ、人間として充実したいまここを中断させずに生きるためには、人間としての知恵や勇気が必要となってきます。

ここで思い出されるのは、幕末の動乱期で展開していた状況です。当時、黒船が来航してから、日本は大混乱に陥ったわけですが、黒船に対して、断固戦って排除しようとするする勢力と、逃げ腰外交を行って黒船勢力に追随する勢力と、まるでそうした対立が存在しないかのように日常生活を続けていた勢力の三つがあったんだと思います。

ここで、知恵と勇気を働かせて、四つ目の選択肢を創造したのが、勝海舟や坂本龍馬たちだったと思うのです。彼らは、日本を欧米列強に匹敵する豊かな国にするミッションを持っており、そのミッションを軸にして、どんどん欧米と貿易などを展開し、新しい造船などの技術を取り入れたりしながら、国力を増強し、やがては豊かな国日本を創造しようというビジョンを持っていました。そうした彼らの動きは、1部の勢力からは「欧米に怯えて、追随している逃げ腰の勢力」と見えたかもしれませんが、その内実は全く新しい方向性だったのです。

そして、今日、第4の選択肢を創造するための知恵と勇気の流れで注目されているのが、人類の知恵の結晶の1つであるテクノロジーです。具体的には、Zoomなどを中心としたコミニケーションテクノロジーがいよいよ本領を発揮して、人間のコミュニケーションの方法や、学び方や、働き方を革命的に進化させる大きな契機となっているわけです。コロナウィルスなどの「外敵」に悩まされることなく、安全を確保した上でコミニケーションし、学び、働くことが可能になってきたわけです。

勝海舟や坂本龍馬が、今まで見たこともなかった欧米の新しいテクノロジーを取り入れて、国をどんどん豊かにする方向に導いたのと同じように、まだあまり日本に普及しているとは言えない欧米のコミニケーションテクノロジー(Zoomなど)をどんどん取り入れて、日本全体をさらに新しい次元へ進化させる時が、今ここに訪れているのではないでしょうか。

それは、単に他者や、外国とのコミニケーションをさらに進めたり、学び方や働き方を改革するだけでなく、自分自身といつでもどこでもより深く向き合い成長するチャンスを促進するのだと思います。

しかも、その入り口はどこか遠くにあるのではなく、私たちの机の上、あるいは手のひらにあるのです。

つまり、今ここに一人一人が文字通り「新しい開国」の扉の前に立っていると言えるのではないでしょうか。

オーストラリアより愛と感謝を込めて。
野中恒宏

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