哲学の目的とは?
竹田青嗣「哲学とは何か」の読書会に参加。
❤️この本の出版記念のYouTube動画見たときに、哲学の本を読むときは、自分の信念を補強する目的ではなく、信念を検証していく目的で読むと良いという話があり、これはずっと心に留めておきたいと思いました。
❤️哲学も、宗教も長い人類の歴史の中で、繰り返されてきた暴力を縮減する目的で誕生してきたと私は解釈しました。問題を解決するときは、暴力ではなく、物語でもなく、宗教的権威でもなく、知性によって行う方向を明確に打ち出したのが哲学であるのだなあと思いました。
❤️現象学は絶対的真理や客観認識を追い求めることをエポケーし(信念対立や暴力の大元を脇に置き)、普遍認識を対話によって紡ぎ上げていくことを目指すものであると理解しました。
❤️ただ、人類の歴史については「万物の黎明」などの新しい研究結果も出てきており、人類の歴史は必ずしも万人の万人による戦争ではなかったと言う可能性もあり、今後こうした研究が哲学に与えていく影響、も見守っていきたいと思いました。
❤️しかし、原理的に絶対的真理や客観的事実には到達できないので、共通了解を目指す現象学の観点は基底として深めていきたいと思いました。
野中恒宏
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