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ベルシー・ヴィラージュ(Bercy Village)


シャトレ(Chatelet、パリの地理的な中心地)から自動運転のメトロ14番線で約7、8分程度のところにあるCour Saint-Emilion 駅にはベルシー・ヴィラージュと呼ばれる小さなショッピングセンターがあります。それ程広くなく、徒歩でも20分もあれば一周できそうな規模の敷地にレストラン、映画館、スポーツジム、FNAC(本、文房具、DVD,CD,スマホやパソコン等)やSEPHORA(化粧品)、Nature & Découvertes(オルガニック商品や健康用品、アウトドア用品等)、Fragonard,(香水メーカー)等名の知れたお店が軒を連ねていてコンパクトでお土産等の買い物にもとても便利です。

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FNACとアニマリスで買い物がてら出かけてみたら、夏のバカンスの時期に合わせたようにこの屋外ショッピングモールの内側を通る通りにデコレーションの花が咲き誇っていました。

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Eric Kayser, Five Guys, Hippopotamus, Indiana Cafeなど外国人でも子供を連れていても1人でも敷居が低く入りやすいお店が多く、またメトロの駅から目と鼻の先なのに人がそれほど多くないため便利。映画館の脇にある規模の小さいカルフールシティは、住民と観光客、双方のニーズを満たそうとしているからなのか、、、小さい割には品揃えが豊富で大抵なんでも揃います。ベルシー公園のすぐそばにあるメトロの入り口を出ると、スタバもあり、伝統的なパリの街並みに疲れた時には気分転換になります。

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このベルシー地区にはかつてベルシー城(Château de Bercy)があったそうです。1658年、建築家のフランソワ・ル・ヴォ―によって、シャルル=アンリ・ド・マロン・ド・ベルシー1世のためにこのお城の建設が開始され、18世紀の初め、その息子、財務監督官であったシャルル=アンリ・マロン・ド・ベルシー2世の時世に完成したそうです。現在は、ベルシー通りに位置する経済財務省のことを「ベルシー、ベルシー」とラジオやテレビのニュースで連呼しているのをよく耳にしますが、ベルシー2世が財務監督官だったということと何か関係があるのでしょうか。。。ちなみに、ベルシー城は解体されてしまったようですが、まだベルシー城の門が残っているようで、モダンな様相の駅付近を少し離れると、突然昔にタイムスリップしたかのような古い石畳の界隈があり、そこにかつてのベルシー城の門が残っていました。

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また、ベルシー・ヴィラージュがある場所には以前ワイン貯蔵庫・保存庫がありました。18世紀頃から市税を取られないようにするためにセーヌ川のへりのベルシー城の庭園の一部が徐々にワインの保管庫に建て替えられていったそうです。この小さなショッピングモールには線路跡が残っているのですが、これは、ワインを運ぶために敷かれた線路の跡のようです。一度、折角フランスにいるのだから、とワインの基礎的な知識習得のためにワイン学校のイントロダクションのようなクラスに出席したことがありますが、このワイン学校もベルシー・ヴィラージュから3分程度歩いたところにありました。メトロの駅名には赤ワインのAOCサンテミリオンが使用されていますが、地区の歴史を連想させます。

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