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言葉の力。

こんばんは、イラストレーターのマルオです。

今日は、
「言葉の力」について
書いていきたいと思います。

江戸時代末期の僧侶であり、詩人である
良寛和尚という方がいたそうでして。

多くの人に慕われて愛された人だったそうです。

その良寛和尚が大切にしていたことが、
「和顔愛語」ということ。

人に対して向けるのは笑顔、
かける言葉は相手を思いやる、勇気づける、
愛のある言葉にする

と決めて実行した方だそうです。

これを聞いた時
とても素晴らしいなと思いました。

最近思うのですが、
人に対してかける言葉は、
「意識的に」愛のある言葉
であると
よいのではないかなと。

自分の人生を振り返ってみても、
何の気なしにかけられた言葉で
深く傷つけられたり
愛のある言葉に勇気づけられて、
その後の人生が変わったりしてきたよなと。

自分自身が、とても大きく
「言葉の力」の影響を受けて
人生を歩んできたなと思うから。


でも、多くの場合、
人は無意識に自分の価値観に基づいた
言葉を人に放っている。

それがどんなに、
受け取った相手に
大きな影響を与えるかを
考えて話している人は
とても少ない気がします。
(特定の職業の人ならいるかもですね)

周りの人を少し観察していて気づいたこと。

「どんな言葉を発しているか」は
ある角度から切り取ると
3つのフェイズに分けられるかもなぁと。

多くの場合は、自分の発する言葉に
意識を向けていないので、
これについては置いておいて。

ちょっと踏み込んで、一例考察。

例えば、「これまでずっと人を優先して、
自分の思いを外に出さずにきた人」を
【第1フェイズ】としてみます。

言いたいことを言えずに人の意見を
常に優先してきた人。

これを言ったらダメかな、
こんな言い方して嫌われないかな、と
考えすぎて、自分の意見を
伝えてこれなかったとします。

第一フェイズの反動で、
「自分の思いを他人を気にせず
出していいんだ!」
これを【第2フェイズ】としてみます。

昨今の「自分を大切にしよう」という
流れで、初めて「自分を大切にすること」
に気づいて実践している人も
ある一定数いると思うんですが。

これはね、結構混乱を招きやすいです。

これまでの反動でちょっと
発言が極端にもなりやすく
周囲と摩擦も生まれやすいところ。

「私はこう思う!」
「これはイヤ!」とかね。
はっきり言いすぎちゃう感じ。

今まで強烈に我慢してきたから
反動がすごく出ちゃうんですよね。
「言っていいんだ!」
「思いをそのまま出してもいいんだ!」
と。ある意味快楽に近いから。

でもね、これまで
ずっとずっと我慢してたなら、
それも過程として通ったらいいと思う。
このフェイズで行動してみて、
気づくこともたくさんあるかと思うから。

ただ、ここでとどまってると、
結構きつくなってくるんです。
だってね、自分の中の蓄積した不足感と
抑圧されてきたものを
外に放出しているだけだから。

そこに周りへの愛はないかも、なのです。

そんな余裕もないほど、自分で自分自身を
追い詰めてきてしまったとも言える。

そして【第3フェイズ】
「自分も、他人も等しく俯瞰して眺める」
という立ち位置です。

そうなった時に、
「私」という個への執着から手が離れ
かけるならば愛を持った言葉、
相手にとって優しい言葉、という意識が
「自分を下げる」とか「引っ込める」とかいう
視点ではなく、自然に生まれる気がします。

相手を優先するから自分を我慢させる、
とかではなくて。

「私も、あなたも、みんなが同じ。」
と考えれば、誰に対しても
かける言葉は優しく、温かく、
励ましうるものになる気がします。

「自分自身であること」への執着が
手放せると、自分も人も同じように
大切に考えて、言葉を発することが
できるんじゃないかなと思います。

人間の成長と気づきには
いろいろな段階があって

自分なりに日々小さなことに気づいて
行動を良いと思える方に
ちょっと変えてみる。

そんなことで、少しずつ成長し
自分のことを好きになっていくんじゃ
ないでしょうか。

自分にも人にも
いつも愛のある、勇気づける、
優しい言葉を掛けたいものですね。

「自分にも」っていうのも
一つポイントかなと。
自分に優しい言葉、掛けてますか?

何か結果が出ない限りは認めない、とか
まだまだ、私なんかダメだ、とか
やりがちですよね。

自分に優しい言葉掛けをして
認めて、癒すことで
ガチガチの思考もちょっと緩んで、
「自分か他人か、
どっちかしか大事にできない!」
っていう引っ張り合いっこ
みたいなことから手を離せる。

そしてね、
一つの言葉が、ずっと
心の燃料となっていくことって
本当にあるから。

できるならば、人の心を
温める方の働きをしたい。
傷つけるのではなくて。


言葉によって
無意識に傷つけるのではなく
言葉を用いて
意識的に愛を渡す。


そんな人になりたいですね。

今日はそんなところで^^
読んでくださってありがとうございます!

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