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#エゾメン
【七転び八起きの四起き目②】
大した技術もないくせに、場慣れさえすれば日本でもラスベガスでも優勝できるという自信があった。圧倒的に楽観的なこの脳の欠陥こそが才能というものなのかもしれない。
地元のフリーペーパーやSNSでパフォーマンスのコンテストやイベントの文字を見つけたらなんでも良いから出場したり出演交渉したりしてみて、あわよくば賞金を狙う。あの頃の職業はなにかと聞かれたらそりゃバウンティハンター、賞金稼ぎだ。
なに
【七転び八起きの四起き目③】
一般部門のグランプリはフリースタイルフットボールのコが獲得して、自分はアダルト部門のグランプリになった。
20万円貰えるラッキーぐらいに思っていたけど、受賞した後はローカルのテレビ局とか新聞とか雑誌の取材を受けたり、色んな人に声をかけられて、貰った名刺が花札かってぐらいの束になって困惑したりもした。
さらにグランプリおめでとうで終わりではなく、1年間はエゾメンとしてメディア出演したりしなきゃ