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一週間前、浜松でのイベントを終え、週末はアトリエを決めるため京都へ飛んだ。9月はゆっくり生きてる自分には早すぎる1ヶ月だった。
浜松のイベントは、初めての単独出店。これまでのイベントは、母と妹が作ってるお皿がメインだった。自分の作品は時間がかかってしまい量産が難しいため、この一ヶ月は毎日陶芸をしていた。
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浜松入りした日はひどい台風の日で、イベント前夜はひっきりなしに洪水警報が鳴り響いていた。当日もどうなるかと思っていたけれど、嘘みたいな夏空の二日間。感情に委ねてつくった作品は自分の子供みたいなもので、目の前でたくさんの人が見てくれたり、お迎えしてくれたりする光景が嬉しくて感謝で胸がいっぱいになった。
ずっと応援してくれているお客さんが、東京から駆けつけてくれた。嬉しすぎて、帰り際に呼び止めてご飯を一緒に食べた。自分の作品を好きだと言ってくれる人は、感性が近い人が多い気がする。初めての方との食事なのに、会話が穏やかで心地良い。昔から知っていたかのような、あたたかい気持ちに包まれた。
1人で出店したことで、たくさんの作家さんと出会い、いろんな話ができた。作品をつくること以外でも、ブランディングからマーケティングまでしっかり考えていてすごいなぁと思った。こういうところで情報交換をして、いいイベントを探したり、見せ方を試行錯誤したりしてファンを増やしてきたのだろうなぁ。尊敬が止まらなかった。
感動することはたくさんあったけど、ここ数年でやっと、自分はこのままでいいと強く思えるようになってきて、人の意見に左右されることもなくなった。好きなものを好きのまま一生続けることが私の軸で、味方や共感は自分にはそこまで必要ない。一人でもいてくれたら十分。
やればやるほどに、絵を描くのも文章を書くのもどんどん好きになるし、陶芸も自分のやり方を見つけてから大好きになった。デザインの仕事もやっぱり好きだし、子供達と話すのも好き。幼い頃に芽生えた好きを信じて走ってきたら、小さな芽はどんどん伸びて木となり枝となり、まだまだ止まる気配はない。折れてしまった枝だって、時間が経つとまた伸びてくるのだね。
お金がたくさんあるわけでもないし、多くの人に知られているわけでもない。だけど、健康で、好きなことに正直でいられる今の暮らしが気に入っている。
京都のアトリエが決まった日、一緒にアトリエをシェアする友人と夜道を歩いていたら、流れ星が空を駆け抜けた。2人で顔を見合わせて「見た!?!」と大興奮。友人に「何か願った?」と聞いたら、「いや、星には頼らん。自分でなんとかする。」と言った彼女がたくましくて笑った。全く同意見。
環境が変わることは楽しみだけど、人生を動かすのは環境でも他人でも星でもないことを、私達はよく知っている。自分次第。
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