タイムレス
2024年1月16日 火曜日。
この世に誕生して、38年経過。
4年前から、誕生日に手と石の絵を描いており、
今年も早起きしてアトリエへ向かった。
今朝の京都は極寒。肌を刺すような冷たい風が、寝ぼけた脳を覚醒させる。
秋田で生まれた私は、雪で大荒れの早朝に生まれたらしい。そんなタイミングで「おっしゃ、人間界行ってきまーす!」と意気揚々と母のお腹から出てきたかと思うと、そのタイミングのチョイスからすでに、自分ぽくて笑える。晴れの日に行けよな。
気がつけばnoteの更新も6ヶ月ぶり。特に大きな変化はなく、仕事と陶芸とイベントの日々。つくっては出して、つくっては出して。昨年の作品の総数はなんと380点。そりゃタイムリープ説疑うわと自分でもびっくりした。
飽きたらどうする?という漠然とした不安が過ることもある。陶芸に飽きたら絵を描いて、絵に飽きたら文章を書いて、それにも飽きたら行ったことのない地に行ってみよう。いつ休んでも、どれだけ休んでも、心が何かに感動するうちは「つくりたい」というエネルギーが湧いてくる気がする。
「自分で生みだした作品で生活する」を目標に、ゆっくりだけど着実に歩んできた。そんな自給自足の生活にちょっとづつ近づいているのかもしれない。..いや、ごめん調子乗った。まだまだ入り口。調子乗るな。
年末はアトリエを掃除したついでに、もういいかなと思ってた個人のX (旧twitter) のアカウントも削除した。作品の宣伝ができなくなるのは惜しいけど、ストレスに感じることも多々あったので、やめてすっきり。スマホを見る時間も減った。私はリアルだけで充分だった。
年始は秋田に帰省して、家族や中学の同級生達と過ごした。人数が少なかった中学の同級生達は私の中では特別で、スタートラインが一緒の戦友みたいな感じ。
結婚したり、子供ができたり、離婚したり、出世したり、独立したり。会えなかった時間にもいろんなことを乗り越えて生きてきたんだなぁと、会うたびに実感する。
長い目で見ると人生は平等で、楽しいことの数も、
悲しいことの数もみんな同じなのかもしれないね。
「拡大」と「縮小」がほんとに大事だなぁと思う。
虫眼鏡で一点集中してものごとを見ると何が起こってるかわからなくなる。
でも、Googleマップをギュイーンと地球レベルまで引き離すようにものごとを見ると、小さな島国にいる点にも満たない人間なのだ。
ここでだめならどっか行けばいい。世界は広いことを思い出すと、固結びが嘘みたいに解ける。
20代を見ると若いなぁと思うけど、両親を見ると私超若いなって思う。歳下を見て若いと感じる現象は、おそらく10代以降一生続くのだろう。
ネガティブでいる必要も、ポジティブでいる必要もないけれど、自分を笑える余白は私には必須。
38歳の目標は、去年よりもっといっぱい笑うことだな。お堅い目標設定はもういいや。いい人にならなくていい。毒も吐いて、たまに後悔もしたりして。そんな自分を楽しみながら、人間らしくいようね。
38歳の手と石はこちら。
私の意志は、絵を描いたり、ものをつくるこの手の指先に。
指先に宿ってる。