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ペースダウン

5月。あっという間すぎないか?

今年に入ってから、ずっと陶芸に打ち込んでいる。

陶磁器の置物を作りはじめて8ヶ月足らずだが、ありがたいことに色々と声をかけていただいて展示やイベントへの出展が続いている。5月はデザインフェスタ、6月も関西で行われるイベントに作品を出させていただくことになった。

陶芸は本職であるデザイン業のように「今日中に仕上げてください」とか「何パターンも作ってください」が無理な世界。粘土の状態から、完成するまで最速でも2週間はかかってしまう。夏休みの宿題は最後の日に泣きながらやるタイプだった私にとっては、無計画を改善するいい機会かもしれない。しっかり計画を立てて余裕を持って臨まないと、締め切りに間に合わない故。

大きな変化は、メニエール病という病を患ったことだ。今年に入ってからずっとめまいの症状に悩まされ、真っ直ぐ歩けなかったり、横になっている状態でも回転しているような感覚になったり、頭痛と耳鳴りがひどかったり。気圧が下がる日は地獄で、雨の日の作業はほぼ諦めている。別に大病ではないのだが、やりたいことがあるのにできないというのは今の自分にはめちゃくちゃしんどい。

挑戦することに年齢は関係ないと信じてきたし、年を重ねたことで楽になった部分もたくさんあるのだが、体の変化だけは抗えないと実感した。

やろうと決めたら、猪の如く突進し続けてきたけれど、自分の体ともうまく付き合っていかなければいけない。昔は読むことがなかった病気や生活改善の本を読んだり、意識的に体を動かしたりも生活の一部に取り入れるようになった。まずは自分の体と向き合い、知ることなのだろうね。不調の日はできないことに苛立つし、思考もネガティブになってしまうけど、ちょっとづつ慣れていこう。

人生は思ったようには進まない。だがどんなことよりも、健康でいられることは尊い。

ゆっくり、おだやかに。ここから生まれるものも、きっとあるはず。

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