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内側にあるもの

"見えないものを、想像する"
最近の思考の種。

いかに新しいことをするか。時代の先をいくか。
そんなことを考えていた時もあった。

コロナ禍で社会とのつながりも人間関係もリセットされて、ゼロになった。絵を描き始めて、陶芸をはじめて、仕事以外でデジタルに触れることが少なくなってから、未来への解像度がぐんと下がった気がする。

「未来を見据えて進む」から、シンプルに「今日1日を生きよう」に変わった。

情報が溢れる世の中で、自分も他人や情報に振り回されている部分はある。インターネットにアクセスするだけで、リアルでは出会えなかった人に出会えて、つくったものが世界中の人に見てもらえる可能性が生まれる。ほんとにすごいことだ。これからもその尊いつながりと可能性は大事にしたい。

昨年末に京都へ移住してから、知り合いは一緒にアトリエをかりている友人のみだったが、ここ数ヶ月で新しい登場人物がちょっとずつ増えている。

自分は何者でもないけれど、日々いろんなことが起こる。偶然を目で見て、そこに人がいて、その場を共有したことで生まれる空気。これは、リアルでしか得られないもの。日常に起こった小さな出来事に、私は生を実感して、いちいち感動したりしている。

最近の自分に気づきを与えてくれるインフルエンサーは、日常で出会う人達だ。何かを成し遂げている人は確かにすごい。憧れのスーパースターはたくさんいる。だけど自分の小さな日常にも、あたりまえのように感じる平和を支えてくれている人達がたくさんいることを、忘れてはいけない。

ものごとを子供みたいに素直に捉えると、思考も柔軟になってくる。

この時ふとラジオから流れてきた、ブルーハーツの「情熱の薔薇」

なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう
そんな気持ちわかるでしょう

答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
涙はそこからやってくる 心のずっと奥の方

ブルーハーツ : 情熱の薔薇の歌詞

まっすぐ、心の中に入ってきた。ああ、そうだなって。
答えは自分の内側にあって、本当の自分のストーリーは自分しか知らない。
それでいいと思った。それと同時に、みんなそうなんだろなと思った。

どんなに嫌なことがあって、透明だった水に真っ黒な墨を落とされても、
ちょっと引いてみること。想像したことで、見えてくるもの。心が真っ黒になりそうな時に咄嗟に頭で描くものは、優しさであり、諦めない強さだと思う。

まだまだ半人前だけど、想像することを諦めなければ、にこにこ楽しい、やさしいおばあちゃんになれるんじゃないかな。

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