「ハングリーであれ、愚かであれ」

スティーブ・ジョブズ

あの「Apple」を創業したジョブズは、MacやiPod、iPhone、iPadなどを次々に世の中に送り出しました。この世に、ジョブズが登場するまでは、コンピューターは、企業経営で情報を大量のデータ処理する装置でした。ところが、彼は「個人がコンピュータを使うようになることを予見し、新しい世界を最初に創り出した人」なのです。しかも、それまでのやり方であったコンピュータ言語によって入力するのではなく、情報の提示に画像や図形を多用し、基礎的な操作の大半をマウスやタッチなどによる画面上の指示によって行うことができるようにしました。
つまり、誰もが自由自在にコンピューターを操作できるようにしたのです。今では、子供でもパソコンでインターネットやゲームを楽しんだり、あるいは、ネットで買い物をしたりすることができるようになりましたが、その恩恵はすべてこの天才のお陰であるといっても過言ではありません。ここに掲げた「ハングリーであれ、愚かであれ」というこの言葉は、2005年に彼の母校スタンフォード大学の卒業式で学生たちを前に語った言葉です。この他にも彼はこのスピーチの中で「今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか」「自分の心や直感に従う勇気を持て」などという言葉も残しています。この稀有の天才は、2011年10月5日に、惜しまれつつすい臓がんのため56歳という若さで亡くなりました。

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