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趣味の話 古いPC復活作戦(超絶苦戦編)

こんばんは、しめじです。

昨夜の続きです。

とりあえず、ハードウエアの面では大体の作業が終わりました。
今、中国から激安SSDが配送されている最中なので、それが3月初旬に届いたら取り付けておしまい、ということになります。

ですので、今のうちに、OSどーするか問題を考えておくこととします。

6 動かせるLinuxディストリビューションを探す。

まず、極力お金をかけずに再利用する、というのが今回のポイントなので、有料のOSは論外です。

そもそも、前々回くらいでお話しした通り、今回のパソコンはチップセットがインテル915。Windows10が入りません。システムレベルで対応していないので、入れようがありません。

一瞬、実家のヒートガンを借りてきてチップセットをはがすことまで考えましたが、そこまでしてWindowsが使いたいわけでもないので、却下です。
で、Windows7やXPはサポート切れていますから、使えたとしてもネットには一切繋ぐことが出来ません。正確にいえばつなげることが出来ますが、どーなっても知らんよ、って公式に言われているので繋ぎたくありません。

今でもXPをいれたシステムって結構な数のこっているのだそうですが、基本的にはいずれも独立したシステムか、職場内ネットワークにだけつないだものだと思います。

となると、まあLinux入れるしかないよね。となるわけです。

Linuxって、あんまり耳慣れないという方もいるかもしれませんが、OSの一つです。WindowsやMacOSと違って、サーバーなどを動かすためのOSとしても幅広く用いられています。

Linuxの中心部分のソースコードはフリーで公開されているので、自分の必要に応じてそれを拡張したりして使います。

と聞くとめっちゃ難しそうですが(そしてそれは本当に難しいのですが)、このLinuxに、私たち一般人のパソコンで必要な機能などを付け加えた一まとまりを、作って配布している方たちが存在しています。(この一かたまりをディストリビューションと呼びます)

膨大な種類が存在しているので、その中から自分が必要な条件を満たしたものを探していくのもまた楽しいわけです。

で、今回の私の条件は、

1 32bit版がある(PentiumMの700番台は64bitに対応していません)。
2 必要スペックが軽い、小さい。
3 日本語環境を作りやすい。

という感じで行こうと思います。
もちろん、スペックの高いマシンなら、おしゃれなものはいくらでもあります。

これとか。

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一瞬Macか? という感じですが、れっきとしたディストリビューションの一つ、ElementaryOSです。

でも、これは今回は動きません。
全く、動きません。

ある程度、シンプルを突き詰めたものに絞られることになります。
というわけで、候補はこの三つ。

メジャーなやつです。32bit版もダウンロードできます。日本語ページがあるように、日本での利用者も多く、情報収集も容易です。ただし、「快適な使用のためにはメモリが2GB以上ほしい」となっているので、割とかつかつです。

おそらく最軽量。ただ動かすだけでいいならなんとメモリは256MBでOK。
ただし、調べてわかった範囲だとやや日本語化が複雑で難しい。

最後。LXLE。
日本での知名度がゼロに近いのではなかろうかというやつです。
そもそもWikipediaの日本語版すらありません。
ですが、要件軽いし、何よりも日本語環境を作りやすそうだったので候補に入れます。

まずは、LXLEを試します。
理由は簡単で、UIが一番おしゃれだなーと思ったのと、誰も使ってないから却って興味がわいたからです。

早速、LIVE USB(起動ディスクとして使えるUSBメモリ)を作ります。

空のUSBをメインのPCに差し込んで、

このRufusというソフトを使って、ダウンロードしたOSのデータをUSBメモリに書き込むだけ。あら簡単。

ちなみに、これを差し込んで起動すると、Windowsには手を付けずに、USBに入れてあるOSだけで動くので、ちょっと試してみたいという人にもおすすめです。なんなら、複数本のUSBを用意して、気分でOSを使い分けるなんていうことも可能。

USBを直した本体に差し込み、電源ON! そしてF2連打!
すると、HDDに入っていたWindowsが立ち上がる前に、BIOSという画面に入ることができます。
ここは、コンピュータの基本的な出入力について設定を行う画面です。どのメディアからOSを起動するのか、色んな出力や入力についてどうするのか、とかを設定できます。

ここで、OSを読み込むときのUSBの優先順位を一番上に持ってくれば、このUSBに入れてあるOSが立ち上がります。
で、しばらく待つと、インストーラーの画面が(インストールせずにそのまま使い続けることも可能)。
なんと、最初から言語に日本語を指定することが可能です。これは楽。

しばらく待って、色んな設定をして、あとは待つだけです。
無事に入りました。

いい感じです。
ちなみにこのLXLE、ランダムウォールペーパーという設定が最初から組み込まれていて、ONにするとちょっとしゃれた写真を順番に切り替えて壁紙として表示してくれます。

7 日本語入力が出来ない。

で、弄り始めて数分、大変なことに気づきました。
日本語を指定してインストールしたので、表示は無論日本語なのですが、日本語入力の設定はしていません。入力も日本語をインストールしてあげないと、いつまでもアルファベットしかうちこめません。

しかし、やり方が分からない。

ここで、謎の冒険心を出して日本ではマイナーなディストリビューションを選んだつけが回ってきます。
日本語で書かれた情報が少ない・・・。

どうにかこうにか、日本語入力もできるようになりました。
結構いろんなものがオープンソースのソフトウェアとして公開されているんだなあ、というのは新しい発見で面白かったです。
(この日本語入力は、google日本語入力のオープンソース版なのだそうです)

8 NOTEが開かない。

さて、これで最低限のことができるようになったので、ここからは自分がほしいものを探して入れていきます。

まずはウェブブラウザ。

LXLEは、デフォルトでシーモンキーというブラウザが入っています。
初めて聞く名前で、なんじゃこれは、と思ったのですが、調べてみたところ、FIREFOXを作ったモジラから独立した人たちが作ったものだそうです。

じゃあ大丈夫そうとおもってそのまま使ってみたのですが、NOTEの右上にある「新規投稿」を押しても何も起きません。上の通知ボタンとかを押しても何も起きない。

そもそもこのパソコンを復活させようと思ったのはキーボード目当て。要するにワープロとして使いたかったから。
日常生活の中で1番目か2番目に文章を書く時間が長いNOTEが開かないのでは本末転倒。
対応しているブラウザを探すことにします。

軽そうなブラウザで、32bit版がすぐに見つかったVivaldiというブラウザを導入しました。
で、今に至る、というわけです。

9 実はゲームのおかげ

というわけで、一通り今このパソコンに求めている環境は整ったので、これからは順次必要に応じて、必要なものを探しながらやっていきます。

ちなみに、私はLinuxディストリビューションは使わせてもらったらちゃんと寄付しようと思っていたのですが、このLXLEは日本からの寄付を受け取る設定にしていないため、寄付できず。フリーライドで申し訳ないです。

と、復活させようと思い立ってから、 CPUソケットの規格を調べるところから始まり、中古でパソコンを探し、あれこれ長かったですが、とても楽しかったです。
そもそも、私がこうやってパソコンをいじって楽しむようになったのは、実はゲームのおかげ。
SKYRIMというゲームがあるのですが、このゲームは有志が作った拡張プログラムを自分でどんどん追加して、自分好みのゲームに変えていくことができます。武器を足したり、戦闘をよりスリリングなものにしたり、画質をめっちゃ良くしたり、しばしば現れて街を襲うドラゴンを全部きかんしゃトーマスに変えてしまったり。もちろん、ファイル内部もいじるので、失敗するとわけわからんことになります。そういうのを自動でやってくれるソフトもありますが、ものによっては全部手動で拡張しないとならないときもあります。

自分でパーツを揃えてPC組もうと思ったのも、このSKYRIMをハード的な制約無く自由に拡張したかったから。そこから趣味が高じてとりあえずこんなことまでならできるようにはなりました。やっぱり楽しいって大事な感情ですね。

では、今夜はこのへんで。



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