AがBにCしたが、CはDだったため、DはEしたいと考えたはずだろう

こんばんは。しめじです。

センター試験までいよいよ残り一週間、今回は、前回書いた「少しでもセンター国語で点数を上げるために、あと何ができるか」の続きを書きたいと思います。

もう一度繰り返しておくと、ポイントは、

古典をいかに早く解き終え、現代文に取り組む時間を作り出すか

です。したがって、「古典をすこしでも早く終わらせるために必要なこと」について、今回はお話をしておきます。

前回は、「漢文の句型を、送り仮名を軸にしっかり覚え直す」ことについて書きました。今回は、古文のことについて書きます。

では、古文をすこしでも早く終えるために何をするべきか。それは、

古文特有の単語を、早く、正確に思い出すこと

です。当たり前と思うかもしれませんが、意外と徹底できていないものです。現代文であれば、本文を読み、全体の内容を把握し、続いて問題文とその選択肢を読み、細部の因果関係などを確認しながら正解を導くのが王道だと思いますが(まれに、一度本文を読めば、いちいち確認しなくても大丈夫だという人もいますが)、古文と漢文は一度しっかり本文の内容を理解すれば、内容読解に関する問題はいちいち本文に確認しに戻る必要はありません。

古典の授業などで感じた事はあるかもしれませんが、高校の古典・試験であつかう漢文は、訳してさえしまえば主観的には小学校高学年から中学校一年生の国語の教科書の本文レベルです。内容の理解そのものはそこまで難しいものではありません。

ということは、「本文を一回で理解する」ということさえできれば、古典をスムーズに解くことができるようになるというわけです。

なら、古典本文をどうやってスムーズに理解するか。

最も手っ取り早いのは、「単語を多くおぼえておく」だと思います。

例えば、「海 昨日 友達 行った 休み 雨 残念」という7語が並べば、「友達が(or友達と)昨日海に行ったが、雨が降っていて海水浴場(or海の家)が休みだった。残念だ」という意味だろうと容易に推測できます。助詞、助動詞はその穴埋めを正確にするためのパーツに過ぎず、文の大意はそれ以外の品詞で成り立っていることがわかります。

逆に考えてみましょう。

「AがBにCしたが、CはDだったため、DはEしたいと考えたはずだろう」

意味、わかりますか? わからないですよね。頻繁に口語訳に出てくる助詞や助動詞の訳を盛り込みましたが、名詞などの部分がないとほぼ無意味であることがわかってもらえると思います。

もちろん、より正確な訳や内容理解のためには自立語も付属語も同じ程度に大切ですが、殊センター国語のように読んで理解することに重きをおきたい試験では、どちらかというと自立語の語彙が豊富な方がよい、と考えます。

ですので、これから一週間、もしも国語の模擬問題や過去問を解くなら、解いたあと、すっと意味を取れなかった単語を集中的に復習してください。


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