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あれから3年経っていた

本当に久しぶりにnoteにログインしてみた。
最後の投稿は3年前だった。
僕が上京してきた2020年3月だ。

不安より希望が少しだけ大きかった27歳の僕は、
気づけばもう30歳になっていた。
東京に来てからどんなことがあっただろうか。

コロナで世界は混乱したし、
東京オリンピックは延期になったし、
入社して1週間経たずに在宅勤務になったし、
マッチングアプリで彼女ができたし、
仕事で鬱病を患ったし、
ロシアは戦争をはじめたし、
総理大臣は銃撃されたし、
アイドル事務所は無くなるし。

僕自身も世の中も、
得たものより、失ったものが多い様に思えてしまう。

自分と世の中を重ねること自体が滑稽ではあるが、
如何せんセンチメンタルになってしまうくらい
僕の3年は呼吸がし辛いものだった。

振り返って「よかった」と実感できることが
パッと浮かばないのは正直ガクッとくるものだ。

東京にくる前の自分と比べて、
今の、30歳になってしまった僕は、
成長している実感が持てない。

あの時、東京に向かう湘南新宿ラインの電車の中で
確かに持っていた熱量と希望が今の僕には無い。
それだけは確かに実感してしまい尚のこと辛い。

現実を、チカラの無さを思い知って。
妙に落ちついて、
自分の気持ちに折り合いをつけることだけ上手くなってしまった。
ふざけた甘ったれな30歳になってしまった。

それでも
「このままじゃいけない」「なんとか浮上しなければ」
なんて焦りの気持ちだけは存在している。

眠れない夜を過ごしながら、
明日がくることに怯えながら。
結局、自分を救えるのは自分だけで。
さっさと動いてしまえばいいことを知っていても、
身体が動いてくれない。

明けない夜はない。
けれど、
夜明けを望まない者に、朝はこない。
陽が差し込む方角を知らない者は、朝日は拝めない。

星も、月も、街灯も、風も無い夜の中で、
僕はずっと体育座りをしている。
心の片隅で、誰かに肩を叩かれるのを待っている。

ただ、少しづつ、こんな風に。
文書を書いてみようと思う。

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