【レビューじゃなくて感想】第2節 アビスパ福岡vsVファーレン長崎

第2節、アウェイでアビスパ福岡戦。
伝統的に?塩試合になりがちなこのカード、大方の予想通りやっぱりお互いに得点を奪えずスコアレスドローでした。

スコアレスながら見所はあった試合、個人的に気になった2点をピックアップしました。

教科書通りの守備、試行錯誤の攻撃

今年の長崎は手倉森監督に変わってシステムを4バックに変更しました。
これまでは横幅70mのピッチを5人で守ってたけど、今年からは4人で守るということで、単純計算1人で半径9mも担当するわけです。
1人で25mプールの半分以上の距離を守るなんて不可能なので、手倉森監督はゾーンディフェンスという戦術を取っています。

DF4人とMF4人が均等な距離で一列横隊になって、各自のスペース(ゾーン)を守っています。正しい距離感で守っていれば、ボールを持った相手を常に複数人で囲めるので守備がしやすいという塩梅です。
手倉森監督は長崎就任にあたってまず守備の構築から入ったようで、リーグ2戦目にしては完成度の高いゾーンディフェンスを披露して、開幕から無失点を継続しています。

ただしゾーンディフェンスは万能ではなく、サイドチェンジに弱いという側面もあります。福岡戦ではサイドバックの實藤と輪湖に、それぞれチャンスを作られました。いずれもCBの角田、キュベックがマークを外さなかった事で失点を逃れましたが危険なシーンでした。
ゾーンディフェンスの場合は「そもそもサイドチェンジさせない」という守備が求められますが、その辺の改善は今後の課題になりそうです。

ライン間を攻略する玉田

開幕からの2戦を無失点で乗り切ったことで、守備は及第点の出来と言えそうです。目下の課題は「いかに得点パターンを構築するか」という事です。
今後のカギになりそうなのは、やっぱり玉田だと思います。

福岡も長崎と同じくDF4人とMF4人のブロックを敷いて守っていましたが、長崎と比べるとDFラインとMFラインの間が少し空く場面が見られました。これは前節の琉球戦でも見られた傾向ですが、福岡はDFとMFの間にスペースを作ってしまう事が多く、玉田はそのスペースをよく狙ってボールを受けていました。

DFラインとMFラインの間でボールを受けて、ターンして前を向く技術は誰にでもできる事ではなく、玉田はやっぱり異次元の旨さを発揮しています。まだまだ玉田が輝く時間が短く、またライン間でボールを受けてもシュートに繋げないシーンも散見されましたが、ここは試行錯誤が必要なんだと思います。

他にも色々書きたい事がある

決定的なシーンを2度防いだ島田の危機管理能力
何気に危ないシーンをさりげなく処理する角田まじスゴい
躍動する左サイドと迷える右サイド
少し危なかったけど要所でロマンを発揮した新里

とかとか、まだまだ書きたいことあるけど今回はこの辺で。

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