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【相談】ゲームを辞めることができません!

【相談】大学生20歳男性
私はゲームが趣味です。心から愛しているというわけではないのですが、四六時中やっています。友達も少ないので実家に引きこもってゲームばかりやっています。でも、さすがにそろそろやばいかなと思っているのですが、気が付くといつもゲームのことが気がかりになり、外出先でもずっとゲームをやっています。

最初はドラクエやポケモンをやっていました。友人たちの話題についていくために両親におねだりして買ってもらいました。両親はもともと子供がゲームをすることに否定的な人でしたので、周りの友人のようにゲームをたくさん買ってもらえる環境にありませんでした。
しかし、中学校に入ったあたりから学校の成績も悪くなかったので、スマートフォンを買ってもらいスマホゲームをするようになりました。スマホゲームでは飽き足らず、友人にもらったPCでオンラインゲームにもハマり、いまはもっぱらPCでオンラインゲームと外に出たときのスマホゲーム中心です。

スマホゲームは実質ゲーム会社がガチャで儲かる仕組みになっていることもわかっているのであまりお金もないのでやりません。専らPCゲームが多いです。
コロナのおかげで授業もほとんどオンラインで行われますし、次の学期くらいまではコロナが心配という理由を使って大学には行かなくてもいい気がしています。でも、やっぱり行った方がいい気もしているんです。その足かせになるのはゲームですが、ゲームを辞めたい気持ちもあるものの、実際は辞めたくないから辞めていないんです。
私はどうすればいいでしょうか。

【ななにいに@メンタル兄貴の回答】
古代ギリシャ神話のペリアンドロス王は海を渡ってシケリアの音楽コンテストに出て賞を取りに行きたいと願う吟遊詩人アリオンにこのような言葉を送っています。
「勝利を得ようとする者は、勝利を失うのだからな」
というものです。
結局吟遊詩人のアリオンは賞を勝ち取り多くの財宝をもってペリアンドロスに船旅で帰ろうとしますが、帰路で船員の裏切りに遭ってしまい殺されることになってしまいます。
最後に一回だけ歌わせてほしいと船員たちに願い、許され歌いました。。そして歌い終わった後、財宝を全部奪われた挙句に船から身を海に投げることになりました。船員たちはこれで悪事がバレることはないと安堵しました。
しかし、アリオンの歌は海の生き物たちをひきつけました。イルカたちは海に沈んでいくアリオンを背中に乗せて陸まで運んでくれました。
命が助かったアリオンはそのことをペリアンドロス王に話し、水夫たちは罪に問われましたが、アリオンは血を流すことを望まなかったので国外追放になったという話です。

・・・書きながら思ったんですが、これ結構ギリシャ神話で好きな話なんですけど、あんまり今回の質問の回答に関係ないかもしれなかったです、ごめんなさい。
私が言いたかったことは「勝利を得ようとする者は、勝利を失うのだからな」というペリアンドロス王の言葉に関連します。
「ゲームを辞めようとすれば、多分ゲーム辞められないよ」ということを言いたいのです(ずいぶん遠回りしましたが)。

自分がゲームを辞められることを信じて、決心して行動することは大切です。でもそれに囚われてしまうと逆にゲームのことが頭から離れず、ずっと何かをしているときにもゲームのことを考えてしまうでしょう。ずっとゲームのことを考えて頭から離れないということは、ずっとゲームしてることとほぼ一緒だと思うんですけどどうでしょうか。無理に辞めないことが大切ですでも、おそらくゲームの依存症になってしまっているので、中途半端に辞めることはできないと思います。一日2時間までとか多分無理でしょう。
私だったらこうするというものをいくつか挙げてみます。

1、PCを捨てる。またはいままでのセーブデータをアンインストールする。
2、アンインストールしたうえで、数週間海外旅行か免許合宿に行く。
3、恋をする。
4、アンインストールしたうえで治験のバイトをする。
5、デイケアや回復施設に行く。

まず物理的にゲームをできないようにするしかないと思うんです。ネットにつながれたPCが目の前にあるということは、アルコール依存症の人の目の前に封を切られた焼酎がおいてあるようなもんです。
絶対やりますよね、ただネットにつながれたPCがなければ特に論文の提出を含めて学生生活を送れないことは間違いないです。そのため、とりあえずアンインストールをしましょう。酒に酔った勢いでも構わないのでデリートしてしまうんです。
できれば回復施設に通うことが望ましいでしょう。結局ゲームの前では無力になってしまったあなたの身体、脳みそに何が起きているのかを自覚する必要があると思うんです。
そのためにはデイケアなどに通って勉強することをおすすめします。

そして一番気を付けなければいけないことは再びゲームにはまってしまうことです。
新約聖書のペトロの手紙➁にて、使徒ペトロはこのように言っています。いまから約2000年前に言われています。
「世の汚れから逃れても、再びそれに巻き込まれて打ち負かされるなら、その人たちのあとの状態は前より悪くなります」
という言葉です。これはキリスト教徒に向けてイエスキリストが死んで復活したあとに、ペトロが信者に向けて送って礼拝のときに読まれた手紙の内容の一部です。

同じ依存症の一つであるアルコール依存症は進行性の病気と言われており、これは酒を止めているときにもアルコール依存症という病気は進行しており、たとえ20年後に再飲酒からの連続飲酒になってしまった場合、過去酒を辞めたときよりもひどい状況になっていますということです。自助グループの人たちの話を聞いてみると大体再飲酒をした人たちは主観ですが酒はひどくなっていると言います。ゲーム依存に関しても再びハマってしまってしまったとき(専門用語でスリップと言います)にも、同じようにさらにひどくなってしまうのではないでしょうか。
ゲーム依存はギャンブル依存と同じ「行動嗜癖」といわれる依存症に分類されており、薬物やアルコールのような化学物質に依存する物質依存とは違いますが、気を付けることに越したことはないでしょう。

そろそろ新学期が始まりますね。ゲームと共存して生きるならせっかくなのでマネタイズできたらいいと思います。ゲームの知識を活かしてお金にできます。あとオンラインゲームは武器やキャラクターの名前やストーリー構成が西洋文学の思想から引用されることが多いので、聖書やギリシャ神話を通読するとゲームをする深みが変わってくると思うのでお勧めします。

ご相談、ご質問はななにいにtwitterまでお願いします。

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