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<3>史上最悪の五輪

コロナの感染者数の第4波が来ているさなか、明日オリンピック開会式があるらしい。失敗から始まったワクチン外交も、未だ市町村によっては足りない事態が起きている。

そして、開会式の楽曲を手掛けていた小山田氏の障害者いじめの過去の記事が発覚したのも記憶に新しいだろう。ロッキンオンジャパン、月刊カドカワなどそうそうたる雑誌で”障害者いじめ”について自分がしたこと、させたことが書かれている。

最もひどいのは、クイック・ジャパンという雑誌で、「いじめ紀行」というコーナーを設け、そこに小山田氏を呼んで、過去のいじめについて語らせていることだ。もちろん、記者も咎める気はない。

あくまで本人の口から出た言葉だけで、証拠があるわけではないが、その発想自体が人とは思えない。もちろん彼は最も批判されるべきである。が、この記事をインタビューし書いた人間も同罪であると私は思う。もっと表に晒され、罵詈雑言を浴びせられるべきだ。しかし、マスコミは彼を大きくクローズアップするだけで終わってしまっている。

本来マスコミがすべき仕事は、小山田氏とその雑誌のコーナーを担当した記者・編集者にもっと詰め寄り、彼らの口から色々聞き出すべきである。知る権利はそこに使われるためにあるのではないのだろうか?しかし、テレビを見れば「許せない」「信じられない」などと、誰もが言える言葉をわざわざ公共の電波で垂れ流しているのである。それは全くの無駄である。

そして、また新たな問題として、開会式を担当していた元ラーメンズの小林氏がホロコーストを揶揄するようなお笑いコントを作っていた」ことが明らかになった。ユダヤ系の人権団体から非難されて、やっと解任されたのである。この方もただツイッターで反省文を出しただけで、謝罪会見などはやっていない。こんなことがまかり通る世の中なのだ。

更に時をもどそう。3月、開会式を担当していた佐々木氏が女性蔑視ととれる表現を開会式でやろうとしていたこと、さらに会議での差別発言が取りざたされ辞任した。(森氏が辞任したことも忘れてはいけない)

一体、政府といいJOCといい彼らは仕事をする気があるのだろうか?一般人に指摘されてから報道が動き、大元の組織が動く。しかし、求められているのは全くの逆であると思う。すなわち、組織が動き、報道が動き、一般人が知る。この流れこそが、正常な動きなのではないだろうか。政治の動きもこれと同じことが言えよう。

そうした負の連鎖が起きているこのオリンピックこそ、いずれNYタイムズ紙にでも、史上最悪のオリンピックと書かれることだろう。


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