4.メタボリック・メディア

とある芸能人が不倫した
とある芸能人が浮気した
とある芸能人が離婚した
とある芸能人が半グレと一緒に写真に写ってしまったーー
こういう話は誰もが耳にしたことがあるだろう。
そのどれもが私たちには関係ないことである。
しかし雑誌やテレビなどメディアで取り上げる。

そしてメディアは連日に渡って、どうせ答えを見つけようともせず、ただダラダラとそれについて個人の意見を発信する。そこには、書き手の思惑があって、きっとこの話題はみんなが批判したがるから、見てもらいやすいと思っているのだろう。

最近はSNSという個人が持つ意見を匿名で発信する場ができてしまい、それをボタン一つで流行っているふうに見せてしまうことができる。それをメディアが拾って一つのニュースを作り上げる。当然メディアはそのSNSで取り上げられている意見が是とし、その方向に沿った展開を見せるのである。

これに一体何の意味があるのだろう。私は延々と考え続けてきた。

確かに、お金を稼ぐことは必要で、雑誌やテレビなどは人に求められなかったら、破綻してしまう。だからといって、最初から批判することを決めつけたり、それを悪だと決めつけたり、印象を操作することはいいのだろうか?

また、今のメディアの悪いところとして、報道する権利を誤解している人が多い。

事実を事実そのまま伝えること、それはとても必要なことである。私達も知る権利はある。ただ、今の記者の記事を読むと、そこには何かしらの意図を感じることがほとんどである。純粋な記事というものがない。別にあなたの意見をもとめてはいないのだ。

そして、最後に最大に言いたいことは、最近は、ネット記事をかく、ネット記者が存在している。しかし、その記事の大半は、テレビで喋ったことをそのまんま載せているだけなのである。それになんの意味があるのだろうか。疑問である。

ともかく、私が言いたいのは、知る権利や報道する権利を盾にして、暴走しているメディアを取り締まる必要があるということだ。

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