見出し画像

四月のチューニング

こんにちは。特別支援学級13年目のMr.チキンです。
今日は教員が四月に行ういくつかのチューニングについて話をします。
もちろん、このチューニングは教員だけではなく、
多くの職種に言えるものなのかもしれません。

四月、それは多忙を極める季節

四月、多くの教員は消耗しきった状態で帰宅します。
それは何故だろうと13年間考えてきました。
事務仕事もたしかに多いです。
今週だけでヘビーな書類を4つ提出しました。
でも、きっとそれだけではないんです。

調整=チューニング

が必要となるのが、この時期なのです。
きっと大きく分けて4つのチューニングを行っているのではないでしょうか。

①職員室とのチューニング

4月、人事異動により職員室が大きく変わります。
新しい職場に異動した人は、まずその文化に慣れなくてはいけません。

  • 給食の配膳の仕方

  • おかわりのルール

  • 教室の呼び方

  • 縦割り活動の有無・呼称

  • 教材利用のルール

  • 集金方法の違い      等々

学校によって文化が異なるので、そこに合わせるのが難しいです。

また、今まで担当していた教員がいなくなるという問題もあります。
しっかりとした引継ぎができていなかった場合、そこの調整も難しいところです。

②同僚とのチューニング

新しい同僚とのチューニングも難しいところです。
教育は結果が見えづらい職業の一つです。

  • 今、できるようになる」vs「将来できるようになる

  • 叱らない」vs「分からせるために叱る

  • 自由を重視する」vs「規律を重視する

  • 子どもファースト」vs「保護者ファースト

  • 働き方改革を進めたい」vs「やりがいを奪われたくない

などなど。
本来ならば対立しないはずの二つの考え方が対立することもしばしばあります。
そこまで難しい話ではなくても、

この先生にはどこまで頼んでいいのだろう?

などという些細なことが、初めて組む同僚とは難しいのです。
今、まさに私が直面している問題でもあります。

③子どもとのチューニング

子どもとのチューニングもあります。
子どもにとっては、新しい環境になります。
もし、担任も教室も変わらないとしても、学年は変わります
学年が変わると学習内容も変わります。

今、この子は何を感じているのだろう?

と教員は考えますし、

この先生は、昨年度までとどう違うんだろう?

と子どもたちは考えています。
それがこの時期に試し行動として出たり、もう少し後に過適応として出たりします。

④保護者とのチューニング

保護者と担任も、やはりそれぞれが分からないことだらけなので、
チューニングが必要です。
病気をお持ちのお子さんであれば、保護者のニーズを聞いたり、校内体制を調整したりします。
学習に遅れのあるお子さんであれば、どこまで今年度学習を進めていくか。どのように進めていくかを調整していきます。

チューニングが合うのをじっくりと待つ

以上の4点のチューニングで神経を使うのが四月です。
では、どうすれば良いのでしょうか。
コミュニケーションを増やしてみたり、極端に相手に譲ったりしてみた時期もありました。
でも、最終的に最近の結論としては、

チューニングが合うまでじっくりと待つ

ということが大事なのかと思うようになりました。
見ず知らずの人が出会って、お互いを知るまでというのは
どれだけ馬が合ったとしても時間がかかるものでしょう。
焦らずに、じっくり腰を据えてやっていくということを大切に・・・
と、自分にも言い聞かせる今日この頃です。
では、またね~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?