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寝る場所がねえ……【ホームレス生活11日目】

夜中、警備員に起こされた。

「ここで寝ないで下さい」

警備員は多分そっと起こそうとしてくれたっぽいけど、熟睡中の俺は急な事でものすごいビックリしてしまった 笑

正直、
「ちょっとここは何か言われそうだな〜」
とは思ってはいた。

深夜の1時。小雨の降る中、とぼとぼとサンシャイン60を出た。

出たはいいが、本当に寝る場所がない。これは困った。池袋は本当にホームレスに厳しい街だ。

雨が降らなければ公園でなんとか寝れるが、雨が降るといよいよ寝る場所に困る。

その点新宿は、駅の地下広場や都庁の下など駅周辺が全体的に二層構造になっているため、雨が凌げるスポットが多く寝る場所には困らない。

しばらく彷徨った後、唯一雨に濡れない場所を見つけた。それは首都高の高架下。そこに望みを託して、首都高を辿りながら寝れそうな場所を探す。

すると、丁度首都高の真下に沿ってシャッターの閉まったお店が建ち並ぶ小さな商店街のような所があった。ここの軒下ならなんとか濡れない。

時間は深夜3時ごろ。段ボールを調達してベッドを作って傘を開いて眠りについた。



そして約2時間後。また目が覚める。

「こんばんは〜…」

若干怪訝そうなトーンで男性が声を掛けてきた。

その人はなんと不運にも俺が寝ている軒下の店の主人だった…。早朝に店支度をするために出勤してきたのだ。

まじかよ…と思いながら

「すいません邪魔ですよね。すぐに退けますんで…」
と彼に謝った。

「全然大丈夫ですよ!7時までなら大丈夫なんでゆっくりして下さい。飲み過ぎたんですか?」

主人は怒ってもいい所なのに逆に気遣ってくれた。優しい人でよかった…

「いや、今体験でホームレスしてて…さっき別の場所追い出されちゃって……ここで寝てました…」

と、一般的に考えたら意味の分からない言い訳を俺は主人に告げると、彼は少し不思議そうに驚いて

「あ、あぁ……大変ですね。まぁ休んで下さい。」
と言ってシャッターを開け店に入っていった。

取り敢えずお言葉に甘えて俺はそのまま横になった。

少し経って主人が差し入れに缶ジュースを一本持ってきてくれた。礼を言ってありがたく頂いた。本当に優しい人だ。

その後少し眠った後場所を変えて、二度寝した。池袋では二度寝してばっかりだ。


起きた後、この間お婆ちゃんに貰った小銭を使って切符を買って新宿に戻った。



因みに店の名前は『大勝軒』というラーメン屋。調べてみたらチェーン店らしい。

この生活が終わったらお礼も兼ねてこの店に客として行こうと思う。

ほいじゃあまたの。

【1ヶ月0円ホームレス生活について】
2021年6月末〜7月末まで東京で所持金無しのホームレス生活をしています。理由は、単純な好奇心。路上生活者がどのように生活してるのかが気になって、実際に体験してみようと思いました。
そして、その様子を自分で撮影してドキュメンタリー動画を作って販売しようと思ってます。noteにはこの一か月間の出来事を日記みたいに投稿していきます。


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