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ゴールテープを明確にする3つの要素

この時間で何ができるようになるのか?

こうした学習目標を明確にすることは
講座づくりでとても重要です。
これがないと「とりあえず私の話を聞け」という講座になるし、受けた側も「結局この時間は何のための時間だったのか…」となりかねない。

そもそも学習目標というゴールテープがなければ、
「そこに向かう時間なのだ」と受講の動機づけも難しい。

そんな学習目標ですが、
これがまた作り方にもコツがあります。

ゴールテープを作るのとともに、
ゴールできたのかどうかを
受講者本人も含めて
誰にでも判断できるものであることが重要です。

「〜〜を知る」
「〜〜を理解する」
「〜〜を覚える」
「〜〜を学ぶ」
「〜〜を身につける」

こうした目標を書きたくなりません?

これ全部NGです。
それを達成できたかどうか誰にも判断できないから。
インプットを表す動詞で目標を書いてはいけません。

だから、
アウトプットを表す動詞で書きます。
具体的な行動で表現します。

「〜〜を言う」
「〜〜を行う」
「〜〜を説明する」
「〜〜を実演する」
「〜〜を書く」

これなら、
それがやれたかどうかがハッキリします。
これをやったらゴールなのだと。

例えば営業の新人に対して
「Wordの使い方を理解する」
なんて目標を提示したくなったらどう変換しましょうか。

一つの例としては、
「Wordで文章を書ける」
などです。

これでも大きな変化がありますが、
まだちょっと足りないです。
ゴールできたかどうかの判断基準が
まだまだ不明確だから。

ゴールを明確にするために必要な要素はあと2つあります。

評価条件と合格基準です。

評価条件とは、
達成できたかどうか判断するときの条件です。

・どんな場面で?(いつ、どこで、誰になど)
・何か使ってもいいの?

こうすると、
「社内向け通達文章をテンプレートをもとに作成できる」
のような感じです。

もう一つは、
合格基準です。
何を持って合格したと判断するかの基準です。

「20分以内に社内通達文章をテンプレートをもとに作成できる。」
※チェックリストを元に減点方式100点満点中80点以上で合格とする。
※チェックリスト 誤字脱字1文字1点、表のレイアウト5点、文章のレイアウト10点

みたいな感じです。
使った例がWordなので検定みたいな目標となりましたが、雰囲気は伝わりますか?

自社の商品情報を正しく理解する、
であれば、

顧客に商品情報をスライド資料を使って、正しく説明することができる。(チェックリストを全て満たすこと)
※チェックリスト 情報説明、メリット、価格、使い方

のような感じです。

1.目標をアウトプット表現にする
2.どんな場面で何使ってもいいの?
3.制限時間や合格点、チェックリストはある?

の3つの要素を意識して学習目標をつくると、
どこに向かう講座なのかが明確になって、
そのために必要なことが見えてきます。

カリキュラムやレッスンが作りやすくなりますね。

「目標は何ですか?」

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