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今日の気になった言葉

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本を読んだりテレビで見て気になった言葉を整理していこうと思います。「知らない」のは仕方ない。でも「知らない」のを放置するのは恥ずかしいので。
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#言葉

【言葉日記】匹夫の勇

【言葉日記】匹夫の勇

「匹夫(ひっぷ)の勇(ゆう)」と読みます。ことわざですね。ことわざには詳しい自負があったのですが、この年まで知りませんでした。

深く考えず、ただ血気にはやるだけの勇気。思慮も分別も無い、腕力に頼るだけのつまらない勇気。(故事ことわざ辞典)

「孟子」に由来することわざで

「匹夫」とは、身分の低い男、道理をわきまえない教養のない男のこと。 孟子が斉の宣王に言ったことばで、『孟子・梁恵王下』に「夫

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【言葉日記】糊塗する薄笑い

【言葉日記】糊塗する薄笑い

糊塗(こと)する

一時しのぎにごまかす。その場を何とか取り繕う。「失態を糊塗する」

という意味ですので、「糊塗する薄笑い」というのは「その場をなんとか取り繕おうとして浮かべるごまかしの薄笑い」の様ですから、例えば

浮気を疑われた夫が奥さんからの追及を受けている最中に

「そんなことを聞いて一体どうしたっていうんだい?」みたいなことを言いながら、浮気の事実を気づかれないように、その場を落ち着か

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【言葉日記】木で鼻をくくる

【言葉日記】木で鼻をくくる

「木で鼻を括る」とも表記されますが、Weblioによれば

無愛想な、素っ気無い、冷淡な態度の、などの意味の表現。「木で鼻を括る」と書く。「木で鼻をくくったような態度」などという具合に使う。

とのことで、知っているつもりでしたが、あんまり自分の中に咀嚼されていない表現でしたので敢えて日記にしてみました。これ語源は

昔、ちり紙がない頃は木で鼻をこすって処理しており、それが痛いので木で鼻をこする時

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【言葉日記】昵懇

【言葉日記】昵懇

「昵懇」(じっこん)とはweblioによれば

間柄が親しいこと。心安くしていること。また、そのさま。

懇意(こんい)というのが分かりやすいですね。でも、「懇意にする」というのはよく見たり聞きますが、この「昵懇」は実は初めてお目にかかりました。具体的には雑誌の中で、

二階氏と昵懇の政治ジャーナリストが主催する政治勉強会。

という感じで出てきたわけです。

「懇意の政治ジャーナリスト」で全然い

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【言葉日記】首肯

【言葉日記】首肯

はい。読めそうで口に出して読んだこと無くないですか。もちろん私もありませんでした。「首肯」(しゅこう)と読みます。肯定の(こう)なので、言われてみればそうとしか読まないよねという感じです。デジタル大辞泉によれば

うなずくこと。納得し、賛成すること。

ということで、首(くび)を肯(うなず)くということです。

ちなみに「首肯く」でも「肯く」でも(うなずく)とも読むそうです。「うなずく」は「頷く」

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【言葉日記】猖獗を極める

【言葉日記】猖獗を極める

猖獗(しょうけつ)を極める。これ、読めなくて当然でいいですか(笑)

Twitterのコメントは140文字程度しかできないので、知識がある人は、文字数を稼ぐために概念を封じ込めた熟語を多用してくるので、こういう難しい言葉に遭遇することがありますね。

さて、この猖獗を極めるですが、weblioによれば

好ましくないものの勢い(いきおい)が盛んなさま。猛威をふるうこと。

ということで、まさに「新

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【言葉日記】「鼻白む」ってどういう意味?

正直に言います。初めてこの表現に出会いました。まだまだです。「鼻白む」(はなじろむ)と読むそうです。意味はWeblioによると

① 批判を受けたり気勢をそがれたりして、気分を害する。また、興ざめする。
② きまり悪そうな顔をする。

という意味で、「はなじらむ」ではないので注意とあります。

ニュアンスとしては、このYoutube見終わったら宿題やろうと思っていたのに、「早く宿題やりなさい

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【言葉日記】コロナ禍ってどう読むんだろ?

【言葉日記】コロナ禍ってどう読むんだろ?

昨晩、遂に緊急事態宣言が出されましたね。ところで、最近よく見かける言葉「コロナ禍」だが、一体何と読むんだろうか。

「禍」は訓読みは(まが)で音読みは(か)だ。禍々(まがまが)しいというのは「不吉である」という意味にも使うが、どちらかといえば「忌々(いまいま)しい」という意味で使うことの方が多い気がする。

この場合、普通に訓読みが来るのは日本人としては気持ちが悪いのでこれは「コロナまが」ではなく

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【言葉日記】得心した!?

【言葉日記】得心した!?

「得心」(とくしん)は読もうと思ったら一定程度の国語力があれば読めると思うのですが、あまり声に出しては使わない言葉だなあと思って取り上げてみました。

意味としては「よく分かって理解する」ということなのですが、これもなかなか自分が文章を書く立場になると使わない表現ではないでしょうか。

「どうしてあのような発言を繰り返すのかと思っていたが、詳しい説明を聞いて得心した。」とかそういう感じ。

得心と

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【言葉日記】三国志の「奸雄」曹操とは

新型コロナウイルスの休校対応で、子供たち向けの対策としてアニメや漫画の無料施策が展開されています。その中で横山光輝の「三国志」全60巻が無料という何とも胸熱な情報をゲット、早速読み始めたわけです。

実は小学生の頃、吉川英治の「三国志」を小説で読んだことがあるのですが、まったく詳細覚えてなくてびっくりするわけですよ。まあ、そもそも横山版と吉川版で結構違うんでしょうね。それにしても細かな差というレベ

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【言葉日記】戴冠レースってどういう意味?

【言葉日記】戴冠レースってどういう意味?

私はF1レースが好きなのですが、誰かが書いたfacebookの書き込みに「ジェンソン・バトンの戴冠レースは、・・・」と書いてあり、これまた「どういう意味だ?」となり調べました。

戴冠(たいかん)とは、

帝王が即位後初めて王冠を頭にいただくこと。
出典 三省堂大辞林 第三版

ということで、きっと使った人は「年間チャンピオンが決まったレース」という意味で使われたのかなと。こういう普段の生活では使

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【言葉日記】「仄聞」って読めなかった・・・

【言葉日記】「仄聞」って読めなかった・・・

新型コロナウイルスの対応について友人たちとメッセンジャーアプリで会話していたところ、ある友人が「政府の議論を仄聞すると」と切り出してきて、なんと読むかも分からなかった。

これ、「仄聞」(そくぶん)と読みます。側聞と書くこともあるそうです。意味は「ちらっと聞く」ということなので、「政府の議論をチラッと聞くところによると」ということになります。

こういうのは本当に文章に接する量やその質に依存するの

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【言葉日記】閑話休題って逆なの!?

時々、文章で見かける「閑話休題」(かんわきゅうだい)って表現。これ、ちゃんと調べずに流していたのですが、noteを始めたら使いたくなり、念の為調べてみたところ、思っていたのと逆の意味でびっくり。

というのも、よく見かけた用法は「閑話休題、失礼しました。」みたいな、「逸れた話題で失礼いたしました。」的な「余談ですが・・・」という意味で使われていたことが多かった印象なんですが、よくよく調べたら意味は

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【言葉日記】Stay homeとStay at homeの違い

【言葉日記】Stay homeとStay at homeの違い

ここのところの新型コロナウイルスで、世界中が「自宅待機」となっております。

そんな中、気になったのが

Stay home

Stay at home

という前置詞「at」のあるものとないものが混在しているということ。

これ、結論としてはどちらも文法的に間違っているわけではないらしいです。ニュアンスとしては、Stay homeの方がより意思を持って家にいる感じという意見がある一方、Stay

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