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記事一覧
【言葉日記】宜なるかな
「宜(むべ)なるかな」なんて知らなきゃ絶対わからないですね。「うべなるかな」とも言うみたいです。weblioによれば
もっともであるなあ。その通りであるなあ。
という意味だそうです。語源は「むべなり」「うべなり」という単語で「確かに」「なるほど」と納得する意味があります。
これは用例を見た方が理解が早いかもしれません。用例.JPから引用します。
と、ふざけ半分の命令を下したのも、むべなるか
【言葉日記】虚仮の一心
「虚仮(こけ)の一心(いっしん)」とは故事ことわざ辞典によると
愚かな者が一つのことだけに心をかたむけ、やり遂げようとすること。また、愚かな者でも一心にやれば、目的を達成できたり優れたことができたりするということ。「虚仮」とは仏教用語で「実の伴わないこと」の意味。転じて、思慮・分別が浅いこと、愚か者のこと。
「苔の一心」ではありませんのでご注意を。
実は「このやろう。人のことコケにしやがって
【言葉日記】嵩にかかる
「嵩(かさ)にかかる」とは語源由来辞典によれば
優勢に乗じて攻める。威圧的な態度に出る。
という意味です。よく「笠に着る」と混同して「笠にかかる」と書いてしまいがちなので注意が必要ですね。語源は
嵩は物の分量や大きさを表す言葉で「かさばる」のかさなどと同じ。かかるは「もたれかかかる」や「よりかかる」を表す。鎌倉時代、多さや大きさに頼る意味から、勢力の大きさに頼って敵を攻める意味で用いられるよ
【言葉日記】秋波を送る
「秋波(しゅうは)を送(おく)る」と言います。秋波を音読しないで文章読んでいるケース多いのではないでしょうか。意味は故事ことわざ辞典によれば
女性が男性の気を引くために、媚びた目つきで見つめること。色目を使うこと。
とのことで、女性→男性なのですね。それは語源からもわかるのですが
元々は中国語で秋の季節の澄んだ波のことで、美人の涼しげな目元に喩えた。そこから、媚びた目つき、色目のことをいう。
【言葉日記】禄を食む
「禄を食む」(ろくをはむ)とは、goo辞書によれば
給料を受けて生活する。仕官して俸禄をもらう。
ということで、今でいう「サラリーマン」としてお給料をもらうということですね。
「フリーの記者を辞めて、友人の新聞社の禄を食むことにしました」などと使います。
imidasによれば
「禄」は、官に仕える者に支給される給与。扶持(ふち)。俸禄(ほうろく)。「食む」は、俸禄・知行などを受ける意。「
【言葉日記】慚愧に堪えない
「慚愧(ざんき)に堪(た)えない」とはweblioによると
自分の行いについて、残念に思い、反省すること。恥ずかしく思うこと。
「慚愧の念に堪えない」とも使うようですが、まあ同じですね。
しばしば謝罪の中で使われるケースが多いようです。それは、他人に謝罪しながら、自身も猛省しているということで、「心の底から向き合い反省しているため、この先はこのような過ちは犯さない」という心意気、つまり前向き
【言葉日記】紅灯の巷
「紅灯(こうとう)の巷(ちまた)」と読みます。まあ、読もうと思えば読めますよね。特殊な読みはないので。精選版 日本国語大辞典によれば
(はなやかなあかりのついている夜の街の意から) 花柳街。いろまち。また、遊郭、娯楽場、飲食店などの並ぶ歓楽街。
所謂、歓楽街のことをさす表現です。しかし、こんな表現なかなかお目にかからなくないですか。歓楽街と言えば済むので、効率だけを考えたらこの言葉自体覚えなく
【言葉日記】論を俟たない
「論(ろん)を俟(ま)たない」とは
言うまでもない、ことさらに述べ立てるまでもない(出典:weblio)
という意味です。音的には「論を待たない」ということで、「言われるのを待つこともなく」って脳内変換して推測で聞き流したりしていたんではないでしょうか。
「俟つ」とは「頼りにする」とか「必要とする」という意味で、「新型コロナウイルスに対する治療薬の開発を俟つ」などと使いますが、これも「待つ」