5歳のこどもに、大変だねって言った話
親戚の子とたまたま会う機会があった。久しぶりに見たら大きくなっていた。小さくなるわけもないのだが
どりあえず、定型文として「何歳になったの?」と聞いてみた。『5歳』とため口で返されたが、まあ許す
「そっかー。それじゃ、そろそろ小学生だね~」と心の中では冷めているが、笑顔で言えている自分がいる。子供と喋るのって訓練が必要だな、とコミュ障な私は思った
「うん!」と輝かしい笑顔と、声で返事があった。思わず「何も知らないのね」と考えた
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何も知らないって、何を知らないの?
この世の苦しみ、悲しみ、辛さ、ストレス、わずらわしさ、やるせなさ
…って思ったけれど、いやいや待てよと、どうして先に楽しいことを思わなかったのかと反省。
楽しい学校、楽しい授業、楽しい友達、楽しい給食
…これが正解よね
いつから、「知る事」が人間の裏側になったのか
いつから、「知らない事」が人間の表面を見ていることになったのか
何歳で、気付く?
何歳で、裏側をのぞく?
それが大人? いやいや成長?
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頭の中で高速で考えていたが、時差があったようだ
きょとん顔の5歳の人間が目の前にいた。
「友達たくさんできると良いね」と笑顔で言ったら、怖いものをみるような顔で、じっと視線をそらさず「うん」と言った
子供は走り去って、テレビで明るさ明るさを取り戻していた
いただいたサポートは、同居人と飲むコーヒー代にあてていこうと思っています。さらに余ったら、近くのロールケーキ屋さんでケーキを買えればと思っています。