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07. 働く意味ってけっこうシンプルかもよ?
何のために働いてるのかわからない。
何のために生きてるのかわからない。
定期的に頭の中で、こんなことを考えてしまうことって多いんじゃないかな。
そしてこれは二大クソ無駄質問。
こんなこと考えても意味ない、わかってはいるけど芯を持てていないことって、それはそれでたまに苦しくなるよね。
でも最近、とってもシンプルな答えを見つけた気がする。
ピザ屋のおじさん
「夜はワインを買って、ピザでも食べようか。」
休みの日にお昼過ぎまで寝てしまい、午後から行動を開始するときって、なんだか損したような気分になるのはわたしだけだろうか。
でもこの日は、恋人のこの提案のおかげで、午後から始まる半日が楽しみだった。
夕方、スーパーで適当なつまみを買い、酒屋でおすすめしてもらったワインを手に入れ、そのあと地元でいちばんおいしいと評判のピザ屋に立ち寄った。
笑顔で向かえてくれたおじさんにおすすめのピザを聞く。
もうオーストラリアに住んで1ヶ月が経つけど、まだまだオージーアクセントに慣れなくて、ひとつ何かを聞かれる度に聞き返していた。
名前を聞かれたけどそれすらも聞き直してしまい、意志疎通ができていないとき特有の少し気まずいような空気があった。
初めは笑顔で挨拶してくれたおじさんも、だんだん笑顔がなくなったような気がして、一度で聞き取ってくれない日本人にうんざりしたのかな、なんていつものクセで悲観的になってしまっていた。
10分くらいだろうか、レジ横の椅子に座ってお持ち帰り用のピザが出来上がるのを待っていた。
どうやらこのお店では、定期的にライブをしているらしい。店内には「出演者募集」のポスターと奥の方に小さなステージ、それとギターがあった。
ピザができあがり、アルバイトの若い男性スタッフがそれを持ってきてくれた。
その人に「ありがとう、良い夜を」と伝え店を出ようとしたときだった。
「Thank you Mizuki! We're gonna have a live on Tuesday. Thank you for coming, see you soon!」(ありがとう、みずき!火曜日にライブがあるよ。来てくれてありがとう、またね!)
わざわざキッチンの奥の方から、さっきレジで対応してくれていたおじさんが半分叫ぶように声をかけてくれた。
聞き慣れないであろう日本人の名前を覚えてくれたことも嬉しかったんだと思う。そしてこのひとことで「また来たい」と思えた。
家に帰るまでの道、おじさんの笑顔とこの言葉が、ずっと頭の中で繰り返されていた。
「今日もいい一日だったな。」
それはとても幸せな時間だった。
何のために働くのか
別に大きな成果なんか出さなくてもいい。
収入も、生活できるくらいにあればいいと思う。
こうやって誰かに幸せな気持ちになってもらうこと、働く意味ってそれだけで充分じゃないかな。
そこに難しいスキルはいらない。たったひとこと笑顔で声をかけたり、名前を覚えたりするだけでも心にハッピーの種を蒔くことができるんだから。
仕事に対する解釈を変えると、発想が変わり、出るアイディアもまったく変わってきます。だから、これからはこう考えてみてください。
「私の仕事は人を幸せにすることである」
そう考えたら、発想が大きく広がるはずです。
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