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公園内のホテルで非日常を①:真夏の野鳥たち

午前で勤務が終了予定の夏のある日。
午後から翌日まで1日半の時間ができた。
暑いので自宅でおこもりも良いが、近場で日常を忘れられるところはないか思案する。

いつも行く公園内にホテルがあり、気になっていた私。
最近の暑さで探鳥は早朝に限られるが、自宅から始発の電車で公園を目指しても到着は5時40分。
この時期すでに夜は明けている。
紫外線と暑さを避けられる早朝散歩が好きな私。
日の出前の公園で探鳥してみたいとホテルを予約した。
直前の予約で宿泊料金が安くなっていたのもラッキー。
午前勤務を終え、職場からそのホテルへ直行する。

ホテルシーサイド江戸川

葛西臨海公園内に位置するこのホテルはファミリー向け。
お隣のテーマパークを目指す客層が中心のようだ。
公園は人で賑わっているが、ホテルの中は宿泊客がいるのかと思うほど静かで涼しい。

ロビーは深青色
はい、非日常の時間が始まりました

広い部屋からは公園を一望できる。
傍を歩く人から部屋が丸見えではあるが、カーテンを引けば大丈夫だ。
部屋のお風呂はジャグジーにテレビ付き。
大浴場も完備されている。
部屋から留鳥たちが飛び回っているのが見られるのも嬉しい。

この日は、16時頃から雷雨の予報。
雨まで1時間ほど時間があったので、カメラを持って陽が少し傾いた園内へ飛び出す。

カンカン照りの東京湾

海に来ると、夏の鮮やかな記憶が蘇る。
生命が躍動するこの季節。
夏の海は見ているだけで気持ち良い。

夏空に元気に咲くキョウチクトウ

キョウチクトウは毒を持ち、その成分は強心作用があるらしい。
花言葉は「危険な愛」。
あぶないあぶない、近寄らないでおこう。

いつもの上の池に足を延ばしてみる。

セミをとらえたカラスがドヤ顔でこっちを見ている
コサギが真剣に餌探し
ハトだって空を飛ぶんだぜ
おや、ボサボサ幼鳥発見
アオサギの幼鳥だ

この時期子育てに大忙しの野鳥たち。
子供たちが大人になっていく様子を見るのが楽しい。
元気に巣立つことを祈る。

ツルとカメ、ではなくサギとカメ
カメが気になるダイサギさん

サギってカメのことどう思っているんだろう。
一緒にいることが多く仲良さそうに見えるのは私だけか。

上の池はシロサギとアオサギが中心のようだ。
と思っていたら、違う色のサギが一羽紛れている。

アマサギだ

初めまして、アマサギさん。
コサギほどの大きさで普段は白一色だが、恋の時期に亜麻色の羽に生え変わることからそう呼ばれているそうだ。
夏鳥として夏に日本にやってくるアマサギ。
何となく水田にいるイメージだったけれど、都会にも立ち寄ることがあるんだね。

それにしても35度を超える中、野鳥たちも暑そうだ。
口を開けて呼吸しているものもいる

アオサギも口がパカッ
ウミネコも口が開いている
木陰で涼むサギたち

野鳥たちは熱中症にならないのだろうか。
鳥って、体を軽くするために水分はあまり摂らなくて良いと聞いたことがある。
どうやって体温を下げているんだろうね。
犬と同じく、口から熱を逃がしているんだろうか。

遠くでゴロゴロ空が鳴り出した。
1時間ほどの探鳥だったけれど、私は既に汗だく。
ホテルに戻って、大浴場で汗を流そう。

18時、雨が降り出した

この日は東京を中心に短時間大雨情報が出され、あちこちで冠水が起きたようだ。
涼しい室内から眺めるざざぶりの雨。
濡れることを気にせず部屋から見る雨が私は好きだ。
焼けた大地への打ち水になって、明朝の気温を下げてくれるといいな。

園内は夜が更けていきます

すぐに鳥を観に外に出られる環境が、私にとっては贅沢で幸せ。
明日は晴れ予報。
明朝早起きして、涼しいうちに公園内を散策しよう。
早めに就寝する。

翌日の様子はこちらから



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