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嘘っぽいケサランパサラン|#祖父母宅にて

休日に祖父母と一緒に直利庵へ行ったときの話。注文したメニューを待つ時間にふと目の前に現れた植物の綿毛。祖父はこれをケサランパサランと呼ぶが...。

実家にいる母と妹が祖父母に会いに盛岡へ。お昼は直利庵。祖父が我々を昼ご飯に連れて行くときはたいてい橋本屋、珍萬、(ちょっと気前の良いときは)直利庵のいずれかだ。頑固だからこれら以外を攻めることはない。

2階のお座敷へ。広い机にソーシャルディスタンスで座る。カレーそば、オニオンそば、すじこそば、月見そば、中華そばを注文。

その後、久しぶりの集まりだったので会話が弾む中、机上に直径5cmほどの大きめな綿毛がふわりと漂ってきた。祖父がすぐに反応し「ありゃっ、ケサランパサランだね。」と言う。

ケサランパサラン
民間伝承上の謎の生物とされる物体。
引用:Wikipedia

祖父が昔からケサランパサランを蒐集していることを一同は知っている。そしてまた、それらは多分ほとんどがニセモノであることも一同は知っている。

祖父はたまに、少年のように心を躍らせるシーンがある。おまけに頑固だから面倒だ。だけど、80をこえるおじいさんが楽しそうにしている姿は孫にとっては嬉しいものだ。

今度は、近々アユ釣りを教えてくれるらしい。もう足腰も弱くなってきて川に入ることもできなくなってきたからだろうか。これは先延ばしにせず、早めに行く約束をしよう。


追記.
すじこ蕎麦が明らかに筋子ではなくイクラなんだよなぁ。どっちも好きなので全然ok!

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