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「産後パパ育児休暇」体験者インタビュー

朝日インタラクティブでは、10月1日から新しい制度として「産後パパ育児休暇」を設置しました。

育児・介護休業法の改正により、以下の概要の「産後パパ育休(出生時育児休業)」が創設され、企業には育児休業を取得しやすい雇用環境整備が義務付けられました。

・子の出生後8週間以内に4週間まで取得可能
・分割して2回取得可能

創設された制度はあくまでも「休業」で、会社からの給料ではなく出生時育児休業給付金を受け取れるものですが、当社では一歩踏み込んで会社から給料を支払う有給休暇の制度としました。

社内で初めて産後パパ育児休暇を取得した営業部の種石大樹(たねいし・ひろき)さんに話を聞いてみました。

種石大樹さん

ーーまずお子様の誕生から今回取得した休暇までのスケジュールを教えてください。

子どもが生まれたのが8月29日でした。
会社の産後パパ育児休暇が制度として始まったのが10月1日からだったので、9月いっぱいは普通に働いて10月1日から24日までを産後パパ育児休暇としました。
10月の残りの5日間はリフレッシュ休暇を使い、10月いっぱい休むことにしました。

ーー産後パパ育児休暇が10月24日までと中途半端になったのは?

「子の出生後8週間」という縛りがありましたので出生日から数えて取得できるのが10月24日まででした。

ーーなるほど。実際、取得してみてどうでしたか?

非常に良かったですね。今回は第二子なのですが、第一子のときは妻が2カ月ほど実家に戻ったこともあって、子どもと接する日が土日に限られてました。今回は自宅で、毎日子どもと触れあうことができました。

ーー家事や育児、しっかりできましたか?

料理は好きなので基本的に食事を作りましたし、そのほかにいろいろなことができました。

ーー9月中は仕事しながら育児を?

そうですね。でも寝不足になりますし、体力的にはしんどかったです。

ーーほかによかったところはありますか?

育児休業の場合、お金が会社ではないところから出てくるので書類の提出がたいへんなのですが、産後パパ育児休暇ですと会社の有給休暇扱いで煩雑な手続きがなく助かりました。

ーー第一子のときは育児休業を考えなかったのですか?

実際のところ、経済的な面で影響が出てくるので、休むことは考えませんでしたね。

ーー取得してみて、課題はなにかありましたか?

私自身の個人的な反省点ですが、引き継ぎに十分時間をかけられず、チームのみんなに負担をかけてしまいました。

ーーお休みを取る場合は引き継ぎも重要な仕事になりますね。
休みを取るにあたって上長からなにかコメントはありましたか?

「育休取ったら?」と最初に言ってくださって、ありがたかったです。

ーー休暇中に仕事で呼び出されたりは?

なかったです。なるべくPCを開かないようにしていました(笑)

ーーこれから取得するかもしれない人に向けてのアドバイスがあれば。

取れる方にはおすすめしますね。
私は今回、出産が予定日から2週間ほど早まってバタバタしてしまったところがありました。会社には早めに伝えて、引き継ぎも早めに準備をしておくのがよいと思います。

ーーご家族の方の受け止めはいかがでしたか?

すごく助かったと言ってます。
出生関連の手続きなども私が行ったりして分担できますので、そういう面でも助かりました。

ーー1カ月の休暇を経て11月から職場に戻りました。感想は?

最初の2日くらいは全然頭が追いつかなくて。3日目に祝日があって「助かった~」と思いました。
目の疲れや肩こりが出てきてきて、職場に戻ったことを実感しています(笑)

*****
インタビューのあと、種石さんの奥様からもコメントをいただくことができました。

休みをとった一ヶ月の間、夫はご飯を作ってくれたり、睡眠不足の私を寝かせて替わりに育児をしてくれたりと、しっかりと活躍してくれました。
ちょっとした瞬間の子どもの成長や可愛さ、細かな家事育児の大変さを、毎日タイムリーに共有できたことはとても良かったです。
また、夫が楽しそうに子供の世話をする様子をたくさんみられたのも嬉しく思いました。
産後間もない、心身ともに最も不安定な時期に、夫と一緒に育児に取り組むことができたことで、想像していたより随分穏やかな気持ちで日々を過ごすことができました。
この一ヶ月の時間が、今後の夫婦・家族関係にも影響する部分がきっとあるだろうと思っています。そしてこういった思いをするパパママが、今後もより多くいるといいなと思います。

*****

育児・介護休業法の改正の趣旨には「希望に応じて男女ともに仕事と育児等を両立できるようにするため」と書かれており、私たちも賛同するものです。
これまでは経済的に影響がある育児休業でなく、有給休暇を使って休むケースが多かったことが課題としてありました。
これから対象になる方には「産後パパ育児休暇」を使い、じっくり家庭と向き合っていただきたいと考えています。

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