【瀬戸芸2019】文字通り"豊かな島"「豊島(てしま)」でアートハントしてきました!Official Tour in TESHIMA.

画像1 【島キッチン/安部良】島キッチンは、「瀬戸芸2010」で豊島の集落の空き家を建築家の安部良さんが設計・再生した"食とアート"で人々を繋ぐ出会いの場。丸の内ホテルのシェフがアドバイザーとなり、島のお母さんたちが作るお料理が味わえます。野菜や魚介類は豊島産、香川産にこだわっているそう。スイートチリソースで食べるお魚のお弁当、おいしかったです!
画像2 撮影禁止だったので写真はないのですが、島キッチンのすぐ隣で【あなたの最初の色/ピピロッティ・リスト】という作品も鑑賞できました。受付があり、中にはいるタイプのインスタレーションでした。そしてそこから少し歩くと…
画像3 【ストームハウス/ジャネット・カーディフ、ジョージ・ビュレスミラー】こちらも入場タイプ。昭和を思い起こさせるノスタルジックな民家。靴を脱いで中に入ると、薄暗い室内では窓に激しく打ち付ける雨、稲光やそれに続く雷鳴、風でガラス戸の揺れる音。畳の居間でただ静かに、少しの心細さとワクワクと共に外の嵐が過ぎ去るのを待つ。誰もがどこか懐かしく感じるような、そんな体験のできる作品。これ一番好きかも!
画像4 民家と民家の間の、細い路地を進みます。作品へと続く道には、きちんと案内看板が出ているので迷わず行けます。共通のデザインになっているのですぐに見付けられて分かりやすい!(^-^)
画像5 こちらは作品ではありませんが。「唐櫃(からと)の清水」壇山のふもと清水神社にある水場。絶えることなく涌き出る豊富で清らかな水は「霊泉越水」と呼ばれ、弘法大師が喉の乾きを覚えて地面を掘ったところ涌き出した、と伝えられている。かつては人々が洗濯をしながら集う憩いの場で、今も付近の田畑を潤す灌漑用水として、大切に保全されている。
画像6 【空の粒子・唐櫃/青木野枝】唐櫃(からと)というのは豊島の北東に位置する地名です。先程の「唐櫃の清水」の水場のすぐ隣に位置する屋外作品。アイアンをくり貫いたような大小無数の円で出来た脚が空に向かって延び、さらにそこにまた円を描く。水場や神社や棚田という、生活に根差した周りの風景と比して、一見異質で違和感を覚えそうなこの作品だが、不思議と島の景色と調和して溶け込んでいた。
画像7 さらにそのお隣、小さな倉庫のような建物の扉。こちらには作品名はなかったけれど、先程の作品の「円」がくり貫かれた後とおぼしき金属の板。ガラス面に空が反射してとても綺麗だった。四国の後に立ち寄った倉敷の美術館で、青木野枝さんの「空の粒子・倉敷」にもたまたま出会って、なんだかご縁を感じました。
画像8 「オリーブサイダー」でちょっと休憩。豊島ではオリーブの栽培も盛んなんですって。8月のいちばん暑いときに行ったので、耳には常にセミの声が響き、少し外を歩くだけで汗が吹き出すような1日。次の作品までのバス移動の車中で、キンキンに冷えたこいつを添乗員のかおりんが渡してくれました!オフィシャルツアー最高かよ!
画像9 【遠い記憶/塩田千春】昔の幼稚園の建物を利用したインスタレーション。「記憶」をテーマに、廃屋や民家から集めてきた窓枠などの廃材で構成されている。建物中央を貫くように作られたトンネル部分は通ることができる。まっすぐ進んでいくと、先に見えている景色は今そこにある向こう側の田んぼなのに、タイムリープして過去の田畑を見ているのではと錯覚を覚えるような空間。また建物内部では、同じく「記憶」をテーマに作品を制作する田根剛との進行中の新作(タイトル未定)についての展示も行われている。
画像10 タイムリープトンネル。(個人の感想です笑)
画像11 【針工場/大竹伸朗】針工場(はりこうば)は、この作品の枠組みとなっている旧メリヤス針の工場跡をさす。そこへ、宇和島の造船所で約30年打ち捨てられていた木製の船型を据えた。この二つを合体させ、背景にある時代や場所、人を想起させ、「海」につながる様々なイメージを喚起させるという。これだけを間近で観ると、規模感がマッチしているからか、この船型がここにあるのはごく自然なことのように思える。が、聞けばこれを設置するのには大変な苦労と労力を要したそうで、運び込む際には特に、島を挙げてのお祭り騒ぎ(!)だったとのこと。
画像12 イチゴのジェラートで休憩~。「針工場」のすぐお隣が小さな芝生の広場になっていて、その一角の売店で地元のお母さんたちが売っていたこちら。なんとお母さんたちが栽培したイチゴを使って手作りしたジェラートなんですって!たっぷりのイチゴを使った甘酸っぱいジェラート。ただでさえおいしいのに、作ってくれたお母さんたちのニコニコ笑顔を見ながら食べたので100倍おいしく感じました(涙)。どこか誇らしげに、そして温かく私たちを迎えてくれたお母さんたちの優しさが嬉しくて、一緒に写真も撮ってもらっちゃった!あー癒された♡
画像13 【豊島横尾館/横尾忠則、永山祐子】コンセプト・アートは横尾忠則、建築を永山祐子が担当したこちら。中は撮影できなかったのですが、入口から一筆書に導線通り進んでいく、小さな美術館のような作り。日本家屋のような建物なのですが、床の下に鯉が泳いでいたり、滝が写った無数のポストカードで埋め尽くされた薄暗い塔が建っていたり…。横尾のアートワークとともに建物そのものも楽しめる空間。
画像14 【コロガル公園 in 豊島 (c)山口情報芸術センター/井筒耕平、会田大也】「子供たちがみずから遊び方を想像できる公園」をテーマに、かつて乳児院だった場所に仮説の公園を設置。受付でカラフルなチョークを渡され、好きなところに落書きができる。大人、夢中。なんで落書きってこんなに楽しいんだろう。。特に発色しやすいコンクリートの壁が人気で、みんなへばりついて無心で描いていた。童心に返るってこういうことだ。長方形のひとマスずつをキャンバスに、まさに十人十色、なるほど!と唸る個性溢れるデザインもチラホラ。
画像15 「瀬戸芸オフィシャルツアー」の1ヵ所目、「豊島」でのアートハントはこれにて!ここからまた次なる目的地「犬島」へチャーター船で向かいます!

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