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【hondana】Think clearly読んでみた(11〜20)

前回のつづき

今回は11〜20をまとめてみました。
前回のまとめはこちら
連日の雨のせいか、体全体がだるく、進捗が香ばしい感じになっているのですが、
本をよむこと、こうやってまとめることが嫌いにならない程度にがんばるのです。

これはなに(再掲)

本の内容と、自身の考察、感じたことをまとめたものです。
読書感想文があらすじになっていると幾度となく怒られた私ですが、
この記録は読書メモなので、そういったご指摘がないと信じています。


11.自分の感情に従うのはやめよう

見ているものはすぐに言葉できるが、
感じていることを表すことは曖昧になっていないだろうか。
感情を表す言葉は色を表す言葉より圧倒的に多い。
それなのになぜ私達は、感情を分析することが苦手なのだろうか。

その一つは、自分以外に自分の心の決定権を持つ者がいないこと。
私が『とても悲しい!』と思えば悲しくなるし、
たとえ辛くても『こんなの辛くなんて無いわ!』と思えば、そういうことになってしまうのだ。

もう一つは、自分しか感じる者がいないために修正機能が効かず、
的確な自己分析ができないこと。
心の中で自分がどんな感情を持っていると判断しようが、
それに異を唱えるひとは誰もいない。

このように、私達がどのようにして感情を認識しているかを理解すれば、
自分の感情は当てにならないことがわかる。

私自身もかなり感情の変化が激しく、
『忙しくないの?こっちが疲れる』と言われた経験や、
自分ではどうすることもできず悩んでいた期間がかなり長かった。
しかし「感情は突然現れて去っていく鳥のようなもの」であると認識できたことで、
『自分自身に問題があるからネガティブに考えてしまう…』と思い込む回数が減った。

落ち着いて考えれば、感情はそもそも根拠を持って理解できないもの。
しかし、混乱しているときや整理して考えられないときこそ
考え込み、同じ問いから脱却できず、時間を無駄にするのである。

根拠がない感情だが、『自分が望んでいる感情ではないな』と思ったときは
一呼吸して自分の中の鳥がどんな鳥か探してみると良いのかもしれない。
セキレイだろうか、それともスズメだろうか。
飛んで去っていってほしいのでペンギンでないことを祈ろう。


12.本音を出しすぎないようにしよう

本音はどの程度オープンにすべきなのだろうか。
世の中では「オープンな人付き合い」がやたらもてはやされているが、
最低限周囲に不快感を与えない気遣いは必要である。
その上で私たちは、本当の本音(ネット上のパフォーマンスを除く)を
どのように扱うと良いのだろうか。

まず、本音をあけすけにさらけ出さないほうがいい理由はいくつかある。
1.先の感情の話も含め、私達は自分のことを本当にわかっているとは言えない。そんな私達が「自分の本音」を語ることにそこまで意味はない。
2.本音をあけすけに語っても自分を滑稽に見せるだけ。
自分の心の内を語っても、尊厳は得られない。
口にした約束を果たすからこそ尊敬されるのである。
3.細胞膜や皮膚、樹皮のように外側との境界があるからこそ生命は長生きできる。(ここで私は人類補完計画を思い出さざるを得ない)

では、なぜ多くのセミナーでは「オープンな人付き合い」がテーマとして
取り上げられているのだろうか?
それはきっと、オープンな人間の方がコントロールしやすいからだと思う。
外交戦略のない国を抱き入れることは、たくましい外務大臣がいる国と比べれば簡単である。

自分がどう示すのが良いのか考えて行動することが重要なのだ。

※補足
ここで言う「心の内」とは、
例えば弱音や助けを求める声も含まれるかもしれない。
しかし、その正直な発言に戦略があれば、
誰かにコントロール(=搾取)される可能性も少なくなる。
私自身は自身の心の弱さや、適応障害になった経験を明らかにしている。
それは現代社会において、
『適応障害は隠すべきもの。一度だめになったら回復は難しい』とされていることがそもそも間違っていると思うから、である。
このようにブレない軸、思いを戦略に描き、行動にすることで、
自分のような経験を少しでも減らしたいと思っている。


13.物事を全体的にとらえよう

フォーカシングイリュージョンとは、
特定の物事について集中して考えている間は、
実際にはそこまで重要でないことも人生の重要な要素に見えてしまうこと。

一つの物事だけに意識を集中させると、
その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまうのである。

例えば、当初は「たのしく出社してほしい」という目的で置型の社食サービスを検討していたにもかかわらず、
費用だけを重要視して検討した結果、従業員にはカフェやジムなどの施設を割引で使える福利厚生が導入されたケースがある。
カフェやジムには積極的に通っても、それが会社に楽しく出社する直接的な理由にはならないだろう。

また、働いて間もない時、『お客様に上手にヒアリングできない自分は社会人失格なのだ!』などと考えている期間があったが、それも正しくはないだろう。ヒアリングしない職業で立派に働いている人もいる。

こういった混乱を自分自身で招かないためには、
特定の要素だけを過大評価しないように十分な距離をおいて比較、評価することが重要である。まずは訓練だ。


14.買い物は控えめにしよう

ものを所有する喜びと、経験の喜びは何が異なるか。
それは喜びの持続性である。

ご褒美で買ったDiorのリップは、
初めて手にした時と同様に、今も毎回同じ感動があるわけではない。
しかし初めて逆上がりができた小学校4年生の出来事は今でも鮮明に覚えている。

仕事も恋愛も経験の一つである。
自分がその生活を通して良い経験が得られるかどうか、
喜びを感じるかを重視したほうが感じられる幸福は継続する。


15.貯蓄をしよう。

「限界効用逓減の法則」がある。
消費する量が増えるごとにその満足感は減っていき、
一定量をすぎると満足感は全く得られなくなってしまう。

例えば、砂漠の中における1Lの水の価値は、
最初に手に入れる時よりも2回目、3回目になるほど感動は減っていく。

また、手に入れる年収による満足感は、
年収額が1200万円を超えると、追加年収が幸福度に与える影響がゼロになるという。ちなみに、私はまだまだ当分幸せを感じられそうである。

では、お金がもたらす幸福度は何によって決まるのか。
お金がもたらす幸福度は「相対的な価値」である。
比較対象は他者、だけでなく、過去の自分も含まれ、
周りの人や過去の自分と比較し『自分のほうが幸せである』と思ってしまう。
しかし、上には上がいるものだし、そんな変動性の高いものを幸せの基準にしてしまうことはリスクではないだろうか。

そこで筆者は、お金との上手な付き合い方を下記のようにまとめている。

・年収分の貯金をする。
 『こんな仕事やめてやる!』が実現可能になるので物事を客観的に見る余裕が生まれる。
・所得額や資産額のわずかな変動に反応しない
 お金のことを考えても金額は変わらない。
・裕福な人と自分を比較しないこと
 誰も幸せになれない。裕福でない人との比較も、自分の心の狭さにみじめになるだろう。
・大金持ちでも生活は質素にすること
裕福な人は妬まれやすい。億万長者にとっては質素に暮らすほうが価値がある。高価なものを買うことは、いつだってできるのだから。


16.自分の向き不向きの境界をはっきりさせよう

「能力の輪」という考えがある。
人間は、自分の「能力の輪」の内側にあるものはとても良く理解できる。
だが、「輪の外側」にあるものは理解できない、
あるいは理解できたとしてもほんの一部だ。

「能力の輪」は、大きさではなく境界を理解し、その中にとどまることが成功への道だという。
ならば、その輪はどうすればわかるのだろうか。

筆者は「能力の輪」の形成には時間がかかるという。
つまり、時間をかけ、執着して取り組めることがらかどうかが重要である。

自分に不足している能力に不満を感じるの早めて、
自分が時間をかけられるものを探そう。
そのきっかけとして、まずは自己理解ツールなどを取り組んで傾向だけでも理解してみようと思う。


17.静かな生活を大事にしよう

私達の脳は本能的に、
「短時間に一気に状況が変わる展開」を好む。

何もしないことよりも、何かしていることを、
思案をすることよりも、せっせか働くことを、
ただ、待つことよりも、積極的に動くことを評価しがちなのである。
確かに、映画でも起承転結があり、アクションが派手なものが特集されやすいように感じる。

しかし、実際には、一番売れている本=ベストセラーであるように、
長い期間存在しているものがより高く評価されている。

人生を向上させるには、
せわしなく動くのではなく、何事にも落ち着いて長期的に取り組むことが
成功の秘訣なのである。

人生は静かなほうが生産性がよい。
確かに、静かであれば落ち着いて考えることができ、
冷静さを失い判断を誤る可能性が減るだろう。

私自身も本を読んで、noteに書き出すということも、
自分自身の引き出しを増やすコツとして継続したいと思った。


18.天職を追い求めるのはやめよう

「人間はみんないつか花開く何かしらの才能の芽を持っている」
そうは思っていないだろうか。
思ってます。私です、はい。

天職を追い求めるのは危険である。
なぜなら、人生において自分の仕事を極端に重視していることになる。
何かを重視することは、神経衰弱に陥りやすい人の特徴でもある。
確かに、私自身の実体験でも適応障害になる前は
『こんなこともできなければ、どこに行ってもだめ!』などと
仕事に固執して周りが見えなくなっていたように思う。

上記の様な状態にならないために、
まず、アウトプットよりインプットを重視しよう。
結果より、実際に行っている仕事そのものを楽しむのである。
気持ちよく持続可能な自分を実現するためには、
売上の数字ももちろん大事だが、それ以上にお客様と会話することや課題解決のために思考することそのものを楽しめると良い。

執念深く天職を追い求めることは、
自分を執念深い人間にすることと同義である。
得意なこと、好きなこと、評価されることを仕事にしよう。
思いつかない場合はふと立ち止まってみる余裕が第一に必要かもしれない。


19.SNSの評価から離れよう

狩猟時代を生きていた人間にとって、
周りからよく思われることは命を守ることである。

好印象であれば集落の仲間に助けてもらえるが、
嫌われれば集団から外される。
周りの評価を気にするのは人間の本能であるが、
現代を生きる私達は、たとえある集団から外されても
他の集団との関わりを生むなどの工夫ができる環境であるため
それだけで遺伝子が途絶える可能性は少ない。

他人からの評価はコントロールできないため振り回され続ける。
自分の価値基準が曖昧になり、ストレスばかり溜まっていく。
果たしてそれは幸せなのだろうか。

『生殺与奪の権を他人に握らせるな!』と水柱も言っているのだから、
そろそろ現代的なSNSとの関わり方を確立させてはいかがだろうか。

私もいいねを求めず発信しないように心がける。
目的は、自分のように苦しむ人が一人でも減ることであり、
自分自身も苦しむことが減ることを忘れない。


20.自分と波長の合う相手を選ぼう

前提として、自分以外の人間は変えられない。

誰かと接するときは、
「誰かの性格を変えなければならないような状態を避ける」ことで
様々なトラブルを事前に防ぐことができる。

性格の改善が必要な人間とは仕事をしない。
どんなに利益が見込めたとしても、自分と波長の合わない人とはビジネスをしない。
スキルはいくらでも後から身につけることができる。
最初から信用できる相手とだけ付き合うことで、より気持ちよく過ごす事ができるのである。



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