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親子の数だけ子育ての見本があるはずなのに…

我が家が子育てを考え直すきっかけになったのは、上の娘が3歳の頃。
幼稚園の年少に入るのを控え、トイレトレーニングに励んでいた頃です。

焦りから来る苛立ち

夏頃から始めたものの、なかなかオムツが外れず、パンツにすると漏らしてしまう日々が年明けまで続き、思わぬ長期化から私も妻も少し気持ちがささくれ立っていました。
絵本やしまじろう動画の効果も虚しく、トイレまで行く途中に漏らしてしまうことも多く、

「なんでもっと早く言ってくれないの?」
「さっき聞いたよね?」

という心の声がそのまま口から出てしまうことが増えてきていました。

そんな時、決してふざけている訳ではない子どもの姿を見て、何かやり方が間違っているのではないかと思うようになりました。
もともと新生児や乳児の育児に関しては、自分自身、当時の記憶もないため、育児書を買うなどしていろんな意見を参考にしていましたが、幼児となると私も妻も長男長女であったため、下に弟や妹がいたこともから薄ら記憶があり、どこか育て方に自信を持っていました。

自分が親にやってもらったやり方をモデルに自分の価値観や時代の変化を反映したらうまくいく。

その時まではそう思っていました。ただ、状況は改善せず、いよいよリミットが迫った時、もう一度、育児書に学ぶことにしました。
そんな時、この本に出会いました。

本との出会い

メッセージの一つ一つが自分たちに向けて発せられているような気がして、読み進めるごとに霧が晴れていくようでした。特に

子どもの頭の中にある天秤を意識してください。

という説明が一つの発想の転換に繋がりました。

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引用:叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本

それまでは親の都合で子どもを動かそうとしていたことに気付かされ、子どもの視点でメリットある伝え方を、考え直すようになりました。

トイレトレーニングについても、そもそも子供にとってトイレでおしっこをすることの価値や達成感を伝え切れていないことが分かりました。

また、

やって当たり前と思わず、失敗しても出来たことをきちんと褒めてあげましょう。

というメッセージも目から鱗でした。

この本から得たポイントは、

・子どもの立場に立った動機付けが大事
・達成までの小さなステップをきちんと認めることがやる気を生む
・ご褒美は先に親が設定することで親主導を維持

早速、買って帰り、妻とも話をした上で、翌日から実践してみることになりましたが、効果はすぐに出ました。

親が変わると子どもが変わる

トイレに間に合わず漏らしてしまっても、グッと堪えて「行こうとして偉かったね。」と褒めるようにし、オムツではなく、パンツを履くだけでも「お姉さんだね。」と褒めました。そんなことを繰り返すうち、見る見るうちに子ども反応が変わり、子どもが自信を持つようになり、無事、入園前にオムツが外れるようになりました。

謙虚に学ぶ大切さ

この経験から、行き詰まった時には、書籍やテレビなど積極的に情報収集をして、子育ての参考にしようと決めました。
振り返ると、ついつい自分の親やママ友など、自分の半径数メートルの範囲の情報の中で考えてしまいがちでした。しかし、本来子育てということでいえば、親子の数だけモデルがあり、世界中に参考にすべきサンプルがあるはずです。
その事に気づかせてもらった事で、その後の我が家の育児方針は大きく転換する事になりました。


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