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下品な言葉が好きな息子に知性を授ける

子ども、特に男の子は、下品なものが大好きです。

うんち、おなら、おちんちん

何が楽しいのかそればかり口にします。
下の息子はその申し子のようなところがあり、分かり易く「男子」です。

理性的だった上の娘と違い、やっては駄目なことをいくら教えても、なかなか言うことを聞きません。むしろ面白がるくらいです。
これには最初かなり手を焼きました。
危険なことや下品なことをやる度に、「こっちに来なさい!」と呼びつけ目線を合わせて強い口調で「駄目だよ。」と言ってみる。
そんなことを何回か繰り返しましたが、あまり効果がありませんでした。

「駄目だよ。」ではなく「面白くない。」

しつけの仕方に行き詰まったある時、思いきって伝え方を変えてみることにしました。
良いとか悪いとかいう尺度ではなく、面白いかそうでないかという尺度で評価してみることにしました。

例えば「おちんちん○○やでー!」とふざけた時も「そんなこと言っちゃ駄目だよ!」とかではなく「おもんないな。」と冷静にいうのです。

これを奥さんと私と上の娘で実験的にやってみると思いのほか効果がありました。
面白くないと言われた息子は必死でおちんちんのところを違う言葉で言い換えようと必死でした。
きっと息子にとっては、面白いかそうでないかが良い悪い以上に重要だったということなのだと思います。

下品な言葉を浄化するイノベーション

一度、息子にドリフの大爆笑の再放送を観せたことがあります。
案の定、口や鼻から物を出しり、くしゃみやオナラのシーンがたくさん登場して、子どももゲラゲラ笑います。
きっと自分もそうだったのだと思います。

ただ、お家の中でやる分にはいいのですが、TPOを違えていると問題なので、一緒にいる人を不快にさせないための気遣いは必要です。
とはいえ、上でも書きましたが、子どもはなかなかいうことを聞きません。

そんな時の一つのアイデアが下品な言葉はそのままに、さらに言葉をつなげることで下品さを打ち消すというものです。

具合的な成功例として、うちの息子の場合、「ブリブリブリ」とおならのポーズをするのが一時期ブームとなりました。
人に会うと楽しませようとして、お尻を向けては「ブリブリブリ」
おもんないメソッドも効果が薄れてきた頃で扱いに困っていた頃です。

そこで私は私なりに頓智を聞かせて、

「ブリブリブリ」って言ってもいいよ。
でもその後に「ブリの前はハマチでした。」を付けてね。

と指示しました。

本当にしょうもないやりとりなのですが、
それでも実際に息子が
「ブリブリブリ、ブリの前はハマチでした」というようになると、
知性のない底辺の笑いしかしていなかった息子に一定のインテリジェンスが付加され複雑な風味を醸し出すようになりました。

逆らわず差し向ける

自分でも書いていてもしょうもないなと思うのですが、このやり取りの中で、少しでもエッセンス的なものがあるとすれば、それは

子どもが進もうとしているベクトルに逆らわず、傍に立ち同じ方角を向いて、より正しい方に少し差し向けてあげる

という対処方法です。
ついつい、子どもしつけとなると「直す」とか「止めさせる」という手段を取りがちですが、子どもが向かっている方向を生かして、それが良い方向に向かうよう味付けをしてあげるというアプローチが使えるのであれば、もっと子育てに幅が出て子どもとも良い関係が築けるのではないかと思います。

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